おいしく育てる菜園づくりコツの科学 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784822808723
  • NDC分類 626
  • Cコード C2061

出版社内容情報

有機農業の篤農家に学ぶ“うまくいくコツを集大成! 85種の野菜の育て方と料理のポイントをまとめる。
姉妹本『有機農業コツの科学』とも連動できるよう、参照ページをつけ、新装版として刊行。

新装版にむけて
前書きのひとりごと
本書の使い方

第1章 菜園をはじめる前に
1 農具の選び方
  どんな農具を使うか/農具の手入れ
2 畝の作り方
  畝を立てる意味/農地が平坦/水はけが悪い
  畝の立て方/季節と畝の方向
  コンクリートを使用して/瓦が!
  畝換えは必要か
3 耕起と不耕起
  なぜ耕すのか/耕さないとどうなるか
  不耕紀ワザの数々
4 土つくりについて
  土の匂い/多様性とは/有機物の意味
  生きている土/どうすればいい?

第2章 種の播き方から収穫まで
1 種の播き方と苗の選別
  種を播くテクニック/種子に貯蔵される養分の意味
  発芽時の大事なポイント/種を播くときの注意点
  間引きについて/いい苗の見分け方
  ポット苗を育てるコツ/育苗用の培土について
  ポット苗の育て方
2 苗の植え方と育て方
  植え方/支柱の立て方・選び方
  作物の結わえ方/収穫方法は?
  水やりはどうする?/栄養状態の判断/葉の形
3 肥料のやり方
  生ゴミ肥料の作り方
  気をつけること――その1
  気をつけること――その2
  ボカシ肥の作り方/発酵温度について
  元肥/追肥/葉色は顔色とおなじ
4 草と虫の対策
(1) 草の対策
   草はどうすればいい/はびこる野草をどうするか
   悪い種ほどよく眠る/草で草を抑えること
   草を利用する/畑の奮闘記/草のまとめ
(2) 虫の対策
   健康な野菜には虫がつかない/ヨトウムシ
   アブラムシ・ハダニ/ネキリムシ/その他の虫
(3) モグラと地ネズミの対策
   モグラ・地ネズミについて/駆除の方法は
5 収穫の仕方
  収穫するところが空中/収穫するところが地際
  収穫するところが土の中
6 後かたづけ
  収穫後の残滓/後始末の仕方
  石灰について

第3章 作物の育て方85種
  アサツキ アズキ アスパラガス イチゴ
  インゲン エシャロット エンドウ オクラ
  カウピー カブ カボチャ キクイモ
  キャベツ キュウリ ゴボウ ゴマ
  コマツナとサントウサイ ササゲ
  雑穀 アマランサス アワ キビ シコクビエ
     ソバ ハトムギ ヒエ ホウキグサ
     モロコシ ライムギ
  サツマイモ サトイモ シカクマメ シソ
  ジャガイモ シュンギク ショウガ 食用菊
  スイカ ズッキーニ セロリ ソラマメ
  ダイコン ダイズ タマネギ 中国野菜
  チンゲンサイ ツケナ トウガラシ トウガン
  トウモロコシ トマト ナス 菜っ葉類
  ニガウリ ニラ ニンジン ニンニク ネギ
  ハーブ類 カモミール キャラウェイ クミン
       コリアンダー バジル ミント ローズマリー
  ハクサイ パセリ 二十日ダイコン ピーマン
  ブロッコリー ホウレンソウ マクワウリ ミツバ
  モロヘイヤ ヤーコン ヤブツルアズキ
  ヤマイモ・ナガイモ・ツクネ・イチョウイモなど
  ユリネ ラッカセイ ラッキョ レタス ワケギ

第4章 野菜料理のレシピ集
  カボチャのサラダ ベンガルカレー
  キュウリの漬物 さば水煮のサラダ
  ミョウガご飯 ラッキョの直接漬け
  小芋のコロッケ 小芋のネギ味噌和え
  そうめんパスタ 大葉ご飯
  鉄火味噌 肉じゃが
  はりはり水菜と味つけ豚唐揚げのサラダ
  ニガウリの酢の物 シソの実醤油漬け

第5章 ひとりごと
  農地は取得したが……
  国内農業の切捨て
  超低自給率
  さらなるごまかし
  ゴマメの菜園
  本当の野菜
  栄養失調の野菜?
  健康な野菜を食べるには
  自給を高めよう
  輸入農産物がストップしたら

緑肥作物として利用できる植物
作物の栽培時期一覧

新装版にむけて

 ミートホープに始まる食品偽装や中国餃子の農薬混入問題など、そしてアメリカの不況に始まる石油の高騰と食糧の不足など、加工食品や農産物を問わず、食べ物にまつわる不愉快な話が頻繁に横行するご時世になりました。不正をする方が悪いのは当然ですが、よく考えてみると農産物価格が不当に安く扱われ、それが結果的に偽装問題を引き起こしたのではないかと思えてくるのです。安すぎる農産物、そのしわ寄せが毎年四六〇万トンもの食べられる食品を日本で捨てている現状につながっているのです。それでいて世界の片隅では毎日四万人の人が餓死しているというのに。それも七割が子どもだという、あまりにも悲しすぎる現状があるのです。
 食を大事にしないと、早晩しっぺ返しが来るだろう。その前に一人でも多くの人が食べることの大切を、自分の食をわずかであっても自前で作ることから始めて学ばないと、今にとんでもないことが起こりそうな気がするのです。
 隗より始めよ──そんな気持ちから本書をしたためたのです。一部を訂正し、本書の姉妹本である『有機農業コツの科学』を併用すれば、よりいっそうわかりやすくなるだろうと参照ページも随所につけました。どうか新装版がわずかでも良いから自給率の向上に役立つことを願ってやみません。

   二〇〇八年七月   西村 和雄

内容説明

有機農業の篤農家に学ぶ“うまくいくコツ”を集大成。35年の経験を積んだ農学博士が、85種の野菜の育て方と料理のポイントをまとめた。

目次

第1章 菜園をはじめる前に(農具の選び方;畝の作り方;耕起と不耕起;土つくりについて)
第2章 種の播き方から収穫まで(種の播き方と苗の選別;苗の植え方と育て方;肥料のやり方;草と虫の対策)
第3章 作物の育て方85種
第4章 野菜料理のレシピ集
第5章 ひとりごと

著者等紹介

西村和雄[ニシムラカズオ]
1945年、京都市生まれ。京都大学農学部修士課程修了。同大学フィールド科学教育研究センター講師を経て、2007年、退職。専攻は、植物栄養学、植物地球化学。京都大学農学博士。現在、NPO法人京の農ネットワーク21理事長、(財)自然農法国際研究開発センター理事、NPO法人有機農業技術会議代表理事。金を蓄積する植物で金鉱脈を探索(NHKテレビ放映)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ひかりパパ

8
今月は、じゃがいもとにんじんを植える予定。その前に必要な知識を得ようと本書を読む。野菜作りは、10人の作り手がいれば10通りの作り方がある。だからあくまで参考意見として聞くことが大事だと思う。2019/03/14

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