内容説明
人種関係の見地から日本人の外国人観と外国人の日本人観とを交差させユニークな見方を提出。新しく、「金素雲氏の日本観」「回想のデュボイス」など収録。
目次
日本人の人種観
「二つのイギリス」と日本
ラッセルの中国論
ジョン レックスの世界
柳田国男の人種観
回想のＷ・Ｅ・Ｂ・デュ ボイス
韓国の対日観
金素雲氏の日本観
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
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日本人の人種観の根本問題は、日本に人種問題がないと信じているところ。自分の反省も含めて、耳の痛い指摘である。日本人として例外的に人種問題を直視した存在として、柳田国男が称揚されている。贔屓の引き倒しの面がなくもないが、柳田の人種問題重視の意味を指摘したのは、私の知る限り本書のみ。ただ、表題のわりには、日本人論批判というか日本人に批判的な日本人論のような論稿が多くて、日本人の人種観がどういうものなのかという点は、読み終わっても不明のままであった。2017/07/19
