出版社内容情報
ポストコロナの感染症対策への、確かな法的視座を提供
依然として出口の見えない新型コロナ禍は、公衆衛生を維持することの重要性を改めて社会に突きつけました。公衆衛生維持の鍵は〈自由と安全〉のバランス。ワクチンや行動制限、そして営業規制などの感染症対策は多かれ少なかれ「自由」を制限するがゆえに、とりわけ憲法上の権利への配慮が不可欠であり、適切な運用が求められます。「感染症編」となる本書は、一連の感染症対策の基本法となる感染症法や新型インフルエンザ特措法、検疫法、予防接種法などを中心に、沿革および基本知識から実際の運用のあり方まで体系的に解説。日本における「公衆衛生法学」は、ここから始まります。
内容説明
新型コロナ禍が突きつけた公衆衛生維持の重要性と課題。その鍵となる“自由と安全のバランス”という観点から、一連の感染症対策の基本法となる感染症法や新型インフルエンザ特措法、検疫法などを中心に、沿革および基本知識から実際の運用のあり方まで体系的に解説。日本における「公衆衛生法学」は、ここから始まる。ポストコロナの感染症対策への確かな法的視座を提供。
目次
第1章 公衆衛生史―国家と公衆衛生の密な関係
第2章 公衆衛生法学―公衆衛生法とはどのような分野か
第3章 感染症予防―予防対策と水際対策
第4章 感染症対策の基本的枠組―基本法としての感染症法
第5章 新型インフルエンザ対策―特措法による状況に応じた対応
第6章 ワクチン対応―予防接種法とその変遷
著者等紹介
大林啓吾[オオバヤシケイゴ]
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。千葉大学大学院専門法務研究科准教授、同教授等を経て、慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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