内容説明
「あるべき」労働法を大胆に提示。良き経営のため納得規範を軸とした「人事労働法」を提唱。労働法の再設計に挑む。
目次
第1部 総論(人事労働法とは何か;人格的利益の保護)
第2部 各論(採用と労働契約;労働契約上の義務;人事;評価と報酬;ワーク・ライフ・バランス;退職;労使関係;終・序論 デジタル変革後の労働法;補説 標準就業規則に組み入れるデフォルト条項について)
著者等紹介
大内伸哉[オオウチシンヤ]
1963年生まれ。1995年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了(博士(法学))。現在、神戸大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruki
8
労働者の権利や利益を確保する労働法を裁判規範ではなく行為規範として、強行規定から任意規定へ、働き方の多様化を見据えた姿での捕捉を意図する。総論的には、労働者と雇用者の構造的な情報格差を踏まえ標準的就業規則をペナルティ・デフォルトとし、不利益な条項変更には更に納得・誠実説明を必要とする納得規範によって、強行規定よりも柔軟性のある形を志向する。各論では、人事、評価/報酬、ワーク・ライフ・バランス、退職、労使関係、最後にデジタル化の展望的視点も取り上げる。労働三権、労働協約、懲戒事由等は就業規則の上位法規あり。2024/08/25
Go Extreme
1
本書はなぜ書かれたのか:労働法の教科書と解釈論 裁判法学的労働法の隆盛 紛争の解決から防止へ 行為規範と実効性 規範的な要件の問題点 旧労契法20条の衝撃 強行規定から任意規定へ 総論:人事労働法とは何か 人格的利益の保護 各論:採用と労働契約 労働契約上の義務 人事 評価と報酬 ワーク・ライフ・バランス 退職 労使関係 終・序論 デジタル変革後の労働法:人事労働法の変容 ICTの活用 HRテクノロジー 規制手法のデジタル化 自営的就労者の活用2021/05/16