内容説明
「国際標準の競争法」に向けては、行為類型ごとの単一ルールの確立が残された課題となり、「国際標準の競争法制」に向けては、行政制裁金制度の導入と不公正な取引方法の解体、そして、日本固有の規制への純化が実現すべき立法政策上の最後の課題である。独占禁止法の今後の課題への処方箋を与える書き下ろし論文集。
目次
第1章 国際標準の競争法制へ
第2章 行為類型ごとの単一ルールと単独行為規制および共同行為規制
第3章 日本固有の規制と不公正な取引方法の禁止
第4章 行政制裁金制度の導入と防御権の保障
第5章 日本音楽著作権協会事件と排除型私的独占
第6章 ブラウン管国際カルテル事件と域外適用
第7章 業務提携と司法試験経済法科目
第8章 『独占禁止法』の版を重ねて
第9章 一橋大学退官から70歳まで
第10章 もう1つのライフワーク―法律の高度専門職業人の養成
著者等紹介
村上政博[ムラカミマサヒロ]
1949年北海道生まれ。1972年東京大学法学部卒業。1975年司法修習(27期)の修習修了。弁護士(1975~1983年)、公正取引委員会事務局室長等(1983~1990年)、横浜国立大学教授(1990~2002年)、一橋大学教授(2002~2013年)等を経て2013年から現職。現在、成蹊大学客員教授、一橋大学名誉教授、弁護士・ニューヨーク州弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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