エクス・リブリス<br> クルーゾー

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エクス・リブリス
クルーゾー

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  • サイズ 46判/ページ数 503p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090817
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

人生の活路を求め、若者は東西の国境地帯に浮かぶ島へ。きつい労働、カリスマ的な男との出会いで知る真の自由と友情。大人の冒険小説

内容説明

1989年夏の東ドイツ。大学で文学を学ぶエドは、恋人を事故で亡くして絶望し、人生からの逃亡を決意する。向かったのはバルト海に浮かぶ小さな島、ヒッデンゼー。対岸にデンマークを望むこの島は、自由を求める人々の憧れの地だ。島に到着したエドは、さしあたり一夏を過ごそうと「隠者亭」の皿洗いの職に就く。実質、島はクルーゾーというカリスマ的な男によって統治されていた。強烈なパワーで周囲を動かすクルーゾーに、エドは畏怖と憧れを抱く。やがて、クルーゾーは詩への情熱からエドを特別な存在として認め、二人は心を通わせ、深い絆で結ばれていく。だが、夏が終わり、秘かに国境を越えようと住人が一人また一人と去っていくと、平穏な日々に亀裂が…。最後に一人、島に残った男が知る世界の大転換と、友との約束とは?夢と現実の境界を溶かす語りで国家の終焉を神話に昇華させた、ドイツ書籍賞受賞作。

著者等紹介

ザイラー,ルッツ[ザイラー,ルッツ] [Seiler,Lutz]
1963年、旧東ドイツのゲーラ生まれ。大工・左官の職業教育を経て、ハレのマルティン・ルター大学にて歴史学とドイツ文学を学ぶ。詩人としての地位を確立したのち、短編小説「トゥルクシブ」で2007年にインゲボルク・バッハマン賞を受賞し、2014年に『クルーゾー』で長編デビュー。同書はドイツ書籍賞およびウーヴェ・ヨーンゾン賞を受賞し、第二長編『シュテルン111』(2020)はライプツィヒ書籍見本市賞を受賞。そのほか詩人・小説家として、多数の文学賞を受賞。現在、ポツダム近郊とストックホルムを拠点に執筆を行う

金志成[キムチソン]
1987年大阪生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。早稲田大学文学学術院講師(任期付)を経て、2021年より東京都立大学人文社会学部准教授。訳書に、『背後の世界』(トーマス・メレ著、河出書房新社、2018年)。本書『クルーゾー』の翻訳企画で、2020年にゲーテ・インスティトゥート東京の「かけはし文学賞」を受賞。著書『対話性の境界―ウーヴェ・ヨーンゾンの詩学』(法政大学出版局、2020年)で、第十九回日本独文学会・DAAD賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

20
年代は過去を遣っているのに架空の島で繰り広げられるのはSF。2023/04/28

フランソワーズ

7
「彼らは落伍者であり、難破者であり、宿なしだった」。東西に分かれていた時代のドイツ。ヒッデンゼーという離島はすぐ目の前にデンマークが臨めた。島の食堂「隠者亭」で季節労働者として働くエド、その師であり、親友であるクルーゾー、食堂の仲間たちが織りなす島での夢。西側への文字通りの”自由”、人の内なる”自由”。それへの憧景、欲望、渇望、覚悟...。叙事詩的で、圧倒される文章で書き殴られた冒険譚。→2023/05/20

三月うさぎ(兄)

3
読み終えた。長い。長編小説は長い。長くてよかった。1ヶ月もこの世界に浸り続けられたのだから。しかしなにを読んだのかわからない。1ヶ月もなにを読んでいたのか。なぜ生きてきたのかわからずに死ぬ人生のように、長い1ヶ月だった。これは墓に名前も刻まれず、バルト海に消失してしまった亡命者たちの物語であるが、ほとんどは、東ドイツの国境の内側、自由の一歩手前の島で、内なる自由を「難破者」に与えようとするロビンソン=クルーゾーと、彼に憧れる語り手エド=フライデーの複雑な男の友情物語である。よくわからない。→2024/01/27

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