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情報法概説

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  • サイズ A5判/ページ数 404p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784335356063
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C1032

出版社内容情報

表現の自由論、放送法制、個人情報保護などの基礎的なテーマから、先端的な議論までカバーした「情報法」の本格的基本書、誕生!

●「情報法」の本格的基本書、誕生!

社会のあらゆる面で情報化・ネットワーク化が急速に進行する現代、情報に関する法=「情報法」の重要性はかつてなく高まっています。本書は、これまで個別の法分野ごとに縦割り的に論じられてきた情報法の世界を情報流通の実態に即して体系づけることで、分野横断的な情報法学ならではの面白さと奥深さにせまる基本書です。
表現の自由論や名誉毀損・プライバシーといった伝統的なテーマや放送法制・電気通信事業法制など情報インフラにかかわる諸制度、そして個人情報保護やプロバイダ責任など情報社会における基本的かつ重要な法制度を幅広く押さえたうえで、「プラットフォームによる独占」「忘れられる権利」「‘自炊’と著作権」などの先端的な議論までカバー。高度な論点を含むテーマについては民法や刑法などの基礎からフォローし、充実したクロスリファレンスとあわせ、学習者への配慮も万全です。個人情報保護法や番号法、電気通信事業法などの最新の改正にも対応する最新の内容で、ビッグデータ・クラウド時代に必読の一冊。

第1編 総論
 第1章 情報法とその基本理念
  第1節 情報法とはなにか
  第2節 情報法の基本理念
  第3節 表現の自由

 第2章 情報法の規律方法
  第1節 越境性と情報法
  第2節 インターネットの分散性とプラットフォーム
  第3節 表現の自由と自主規制

第2編 情報流通の基盤
 第3章 通信と放送
  第1節 表現と通信の区別
  第2節 通信の自由と秘密
  第3節 放送の自由と規律

 第4章 情報基盤をめぐる競争と規制
  第1節 情報流通における競争基盤としてのプラットフォーム
  第2節 情報流通と競争法
  第3節 通信市場と競争
  第4節 競争基盤を維持する政策的コスト─電波利用料

 第5章 媒介者責任  
  第1節 媒介者責任
  第2節 プロバイダ責任制限法

第3編 個人情報の保護と情報セキュリティ
 第6章 個人情報保護
  第1節 個人情報保護制度の基礎
  第2節 個人情報保護制度の歴史
  第3節 個人情報保護法制の現状

 第6章補論 情報セキュリティ
   1 情報セキュリティの考え方 
   2 情報セキュリティ対策の体制整備
   3 個々の組織における管理責任  
   4 侵害行為の規制

第4編 違法有害情報  
 第7章 わいせつ表現,児童ポルノ
  第1節 わいせつ表現の規制
  第2節 児童ポルノ

 第8章 青少年保護
  第1節 総論
  第2節 青少年健全育成条例
  第3節 青少年インターネット環境整備法
  第4節 その他の法律
  第5節 自主規制

 第9章 名誉毀損・プライバシー
  第1節 名誉毀損
  第2節 プライバシー侵害

 第10章 著作権侵害
  第1節 著作物
  第2節 著作者
  第3節 著作者の権利
  第4節 著作権の制限
  第5節 著作権の保護期間
  第6節 権利の活用
  第7節 権利侵害
  第8節 著作隣接権

第5編 電子商取引 
 第11章 電子商取引と消費者の保護
  第1節 電子商取引に関する法令
  第2節 契約の成立とその効力
  第3節 業法規制

 第11章補論 携帯電話取引と消費者をめぐる課題
   1 はじめに
   2 携帯端末購入の仕組み
   3 携帯電話の2年拘束契約・自動更新条項
   4 SIMロック解除
   5 携帯電話の初期契約解除ルール  
   6 決済手段の多様化,仮想通貨の法的課題
【事項索引・判例索引】

内容説明

「情報法」の本格的基本書、誕生!分野横断的な情報法の世界を体系づけたうえで基礎から先端的議論までを幅広くカバー、情報法学ならではの面白さと奥深さに触れられる。個人情報保護法や電気通信事業法などの重要かつ最新の法改正にも対応した充実の内容。

目次

第1編 総論(情報法とその基本理念;情報法の規律方法)
第2編 情報流通の基盤(通信と放送;情報基盤をめぐる競争と規制;媒介者責任)
第3編 個人情報の保護と情報セキュリティ(個人情報保護;情報セキュリティ)
第4編 違法有害情報(わいせつ表現、児童ポルノ;青少年保護;名誉毀損・プライバシー;著作権侵害)
第5編 電子商取引(電子商取引と消費者の保護;携帯電話取引と消費者をめぐる課題)

著者等紹介

曽我部真裕[ソガベマサヒロ]
1974年生まれ。京都大学法学部卒業、京都大学大学院法学研究科修士課程修了。司法修習生、京都大学大学院法学研究科准教授などを経て、京都大学大学院法学研究科教授。主な社会的活動として、BPO(放送倫理・番組向上機構)放送人権委員会委員(2013年~)、大阪市個人情報保護審議会委員(2014年~)、総務省情報通信政策研究所特別上級研究員(2010年~)など

林秀弥[ハヤシシュウヤ]
1975年生まれ。同志社大学法学部卒業、京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得認定退学。京都大学大学院法学研究科助手、神戸市外国語大学外国語学部法経商コース専任講師、名古屋大学大学院法学研究科准教授などを経て、名古屋大学大学院法学研究科教授。京都大学博士(法学)。主な社会的活動として、総務省「競争評価アドバイザリーボード」(2006~2015年)、同「新しい競争法ルールの在り方に関する作業部会」(2006年)、同「電波利用料制度に関する専門調査会」(2010年、2013年)、同「周波数オークションに関する懇談会」(2013年)、同「電波政策ビジョン懇談会」(2014年)の各構成員、同情報通信政策研究所特別上級研究員(2010年)、日本経済法学会理事(2011年~)、情報通信学会理事(2015年~)など

栗田昌裕[クリタマサヒロ]
1976年生まれ。京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得認定退学。弁護士(京都弁護士会)、京都大学大学院法学研究科特定助教(科学研究・学術創成)などを経て、龍谷大学法学部准教授。京都大学博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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本命@ふまにたす

3
憲法から独禁法、著作権法に至るまで情報にまつわる様々な法律を概観。様々な問題を扱いつつも比較的簡潔にまとまっているのが特徴か。2022/01/16

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