内容説明
労働法の適用場面を「会話」で楽しみつつ全体像を把握。2012年の労働契約法、労働者派遣法、高年齢者雇用安定法等の改正法に対応した上、最新判例も必要十分に補充!
目次
第1部 労働法の全体像(労働法とは;労働法はなぜ生まれたのか、なぜ必要なのか;労働法のプレイヤー―登場人物;労働法のルールはどこに定まっているか―法源)
第2部 入社してから退職するまで―労働契約法(採用・採用内定・試用;人事異動―配転・出向・転籍;懲戒;労働契約の終了;労働条件の変更;非正社員の労働契約)
第3部 労働者保護か、余計なお世話か―労働保護法(雇用平等;労働者の人権擁護;賃金;労働時間;休暇・休業;労災補償)
第4部 労働組合の持つパワーとは?―労使関係法(「クミアイ」を作る権利―団結権;「話し合いに応じろ」と要求する権利―団体交渉権;会社から「一筆取る」権利―労働協約締結権;「非常時の武器」と「平常時の備え」の権利―団体行動権;ある意味これもスペシャルなパワー)
著者等紹介
森戸英幸[モリトヒデユキ]
1965年千葉県生まれ。1988年東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手、成蹊大学法学部助教授、ハーバード大学ロー・スクール客員研究員、成蹊大学法科大学院教授、上智大学法学部教授などを経て、慶應義塾大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りょう
13
賃金労働者たる者、この世のルールを知っとかないかんやろ、ということで読んでみた。知ってることも知らないことも笑えるところもあり、ホントに法律の本か?という感じでした。最初から読むもよし、気になるトピックから読むもよし、と思います。2014/08/10
Hisa888
6
全体像と主要論点を把握するには最適な入門書。さらに、よくある事例から労働法に繋げて解説している点、実務担当者でも大変イメージがしやすい。著者の講演を聴いてみたくなった。2014/04/30
swingo
2
まあ、分かりやすいといえば分かりやすいが、これで答案書くのは流石に無理。サクッと一回読んだら別のやつを読むべき。なお、俺は2版も読んだ模様。2015/06/19
1
労働法に関して、条文を筆者が簡単に噛み砕いて説明してくれる本。これより上のだと、解釈はあまりなく、判例、学説の説明に終始する気がする。労働基準法など基本的な労働法の他、男女雇用機会均等法、育児介護休業法などもカバー。長いのは仕方ないか。確かに分かり易いが、ちゃんと対応した条文などを見てノートにまとめを記したら、かなり時間がかかった。もはやいつ買ったのか覚えていない。しかしこれ一冊読んでおけば、これからの会社員人生も基本的には困らなさそうだ。版には要注意で、古いと多分条文の位置がずれ対応が分からなくなる。2017/07/05
chuo_rapid_201
0
労働法の入門書です。筆者なりにかみ砕いた言い回しで,労働法全体を概観します。喋り言葉のような書き方でも合う人には,かなり分かりやすい記述になっていると思います。オススメです。この本に限ったことではないかもしれませんが,集団的労働法の部分が薄いですので,これを読んで判例学習をそこそこやった後に,定評のある基本書を読むなどして論点補充をしておきたいところです。2016/01/10