内容説明
“大都市”江戸の社会構造と住民意識を解析。長年にわたり江戸社会の構造や文化の特色を研究し続けてきた著者が、膨大な研究のエッセンスを集約し、江戸の地域性と特異性、そして逆にそこから生まれる普遍性を抽出しつつ精緻かつ平易に提示する。
目次
序論 大都市江戸の柔軟性
第1部 江戸の地域社会と住民意識(下町と山の手の地域性;下町の地域性 ほか)
第2部 江戸の美意識(江戸における「祭り」と「喧嘩」―法と民衆;江戸の美意識「いき」―吉原と深川 ほか)
第3部 江戸社会の諸相(観光都市としての江戸―短期滞在型を中心に;『江戸自慢』にみる江戸社会)
著者等紹介
竹内誠[タケウチマコト]
1933年東京都に生まれる。1964年東京教育大学大学院博士課程単位取得退学。徳川林政史研究所主任研究員、信州大学教育学部助教授、東京学芸大学教育学部教授、立正大学文学部教授を経て、東京都江戸東京博物館館長、徳川林政史研究所所長、東京学芸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
14- 赤52歴史社会学が江戸を解析!★例のあれです。。越後屋オヌシモ 悪ヨ の――。ウッシッシ… 武家50万人 町人50万人世界屈指の大都市…大岡越前サマの 御裁き。裁判員ではなく士大夫の独断裁定。面積の割り振りは武65% 町20%。町人は長屋住まいで生活は汲々としていたが生活信条、倫理観は凛々…凛。混雑した茶屋…武・町の区別なく並んだ順の民主主義??越後屋の米の買い占めに天誅゙打ちこわじだ! でもでも対象外の施設には手を出さない。。そうです これが江戸っ子 バッキャロー、テヤンデー、オトトイコイ2011/01/16
翠埜もぐら
1
江戸市街地の発展、郊外への拡大、人口の中心部空洞化などと、下町と山の手、郊外の農産物供給地の発展や地域性を解説。浅草の「若者」の共同体としての重要性と、反社会的な面を危険視した治世者の取り締まりの話は面白かったです。もっと江戸の社会システムの話があるのかと思ったのですが、「粋(いき)」とは何かとか、観光地としての江戸案内などの文化面の話が多くてちょっと期待外れでした。この手の話なら杉浦日向子さんの本で十分。値段と内容が釣り合ってなかったかな。2018/12/31
muko1610
0
★★2011/09/05