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出版社内容情報
早乙女カレン。その恋、春雷のごとく。
“結婚できない人を結婚させる仲人”、白城縁太郎は今日も婚活女子のサポートに奔走している。
とあるイベント婚活で、結衣とカレンの気になる相手がバッティングしてしまう。
ひとつ間違うと、恋の修羅場になりかねない。
縁太郎は仲人として平等に接そうとするのだが――。
「縁太郎、あなたは全力で結衣をサポートなさい。それでようやく、私と対等になるというものですわ」
カレンの申し出は、明らかに自分に不利となるものだった。
縁太郎は改めて思う。
上流階級の世界に戻るべく、金持ちとの結婚にこだわるカレン。
しかし裏腹に、彼女はいつも誰かを優先し、損な役回りを引き受けている。
彼女にとって婚活とは――“本当に幸せな結婚”とは、なんなのだろう。
ぜったい結婚したい系婚活ラブコメ、心が疼き出す第2幕。
内容説明
結衣とカレンの気になる相手がバッティング!ひとつ間違うと、恋の修羅場になりかねない。緑太郎は仲人として平等に接そうとするのだが―「緑太郎、あなたは初心者の結衣をサポートなさい」…カレンの申し出は、明らかに自分に不利となるものだった。上流階級の世界に戻るべく、金持ちとの結婚にこだわるカレン。しかし実際の彼女は、いつも誰かを優先し、“損”な役回りを引き受けている。緑太郎は思う。カレンにとって“本当に幸せな結婚”とはなんなのか―?ぜったい結婚したい系婚活ラブコメ、春に色めく第2幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
88
1巻はまるごと、結婚相談所や婚活とはなんぞや?といった作品の趣旨を描く序章といった内容であった。2巻に入ってラブコメとして起動し始めた感がある。ヒロインたちについては、前巻がどう「残念」なのか紹介編で、今回は各メンバーの「問題点」に迫る展開。特に玉の輿狙いのカレンがメインのお話。前巻同様、主人公・縁太郎が結婚させれば良しではなく、本人の幸せを願って行動。それゆえにドラマが深まってゆく。次巻以降の波乱も匂わせて、より面白く読めた。題材の良さだけでなくライトノベルとしての魅力がぐんと出てきた感じ。次巻に期待。2020/06/19
ナギ
52
カレンと結衣の気持ちがまっすぐ向くように動いていく縁太郎だが……というお話。カレンの玉の輿狙いの本当の理由、結衣の恋愛経験の乏しさがリアルで納得出来るんですよね。結婚させる事がゴールではないというだけあって他の相談所とはやはり違うのかもしれません。黒峰がわかりやすい悪役をやってくれているので物語がどこに向いているのか伝わりやすい。縁太郎に向かう矢印が出てきた事でこれからの関係と展開に期待したいです。2022/11/14
芳樹
51
表紙のカレンが美しい第2巻。上流社会に返り咲くため玉の輿を狙った婚活を続けるカレンだが、気になる男性を結衣に譲ったり、どこか言動がちぐはぐ。そんな様子を見てきた縁太郎は考える。カレンは本当にお金持ちとの結婚を望んでいるのかと…。それぞれの婚活の様子を描きながら、カレンに焦点を当てた回でした。会員たちに「幸せな結婚」をさせてあげたい、という縁太郎の真摯さがすごく良い。1巻に引き続き、やさしい物語でした。そして波乱を予想させるラストシーン。いよいよラブコメが始まるのでしょう。続きを大いに楽しみにしています。2020/06/19
よっち
49
とあるイベント婚活で気になる相手がバッティングしてしまう結衣とカレン。しかし明らかに自分に不利となる申し出をするカレンに疑問を持ち、彼女にとっての婚活を考え始める第二弾。自分で婚活したいとは思うけれど、何もかもが初めての結衣が理想とするデートにはドン引きでしたけど(苦笑)結衣とのドキドキデートも、カレンの婚活の理由を突き詰める旅にも、しっかりと向き合う縁太郎のらしさがうかがえる展開で、2巻目で物語としてだいぶ面白くなってきました。なるべくしてなった必然の結末からどう展開するのか、これは続巻が楽しみですね。2020/06/17
まっさん
44
★★★☆ 表紙から分かる通り今回はカレンに焦点を当てたお話。なるほど、そうきたかというような流れに進んだ今巻だが、前巻の段階ではそこまで推し!というようなキャラクターはいなかったんだけど、今巻で一気にカレンの印象がうなぎ登りに上昇した。その一方で個人的に今巻から登場した玉置さんがかなり苦手ということもあって、いくら自分の気持ちに気付いていないとはいえ2人っきりで出掛けるまでいってしまった結衣の印象が下がってしまったかな。この辺りはあくまで間接的な印象ダウンなので今後どうなるかは分からないけど、現状だと→2020/07/01