歴史学事典〈４〉民衆と変革

南塚 信吾/尾形 勇/加藤 友康/樺山 紘一/川北 稔【ほか編】

弘文堂（1996/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 740p／高さ 23cm
• 商品コード 9784335210341
• NDC分類 203.3
• Cコード C1520

内容説明

歴史的事実を記載する「歴史事典」ではなく、あえて学の方法にかかわる視点から、日本・東洋・西洋の地域的区分、古代・中世・近代・現代などの時代的区分を越え、テーマ別で構成する事典。全１５巻の４巻目。本巻では、民衆を変革という観点から、また変革を民衆との関係で考察するための歴史学上の諸道具を検討することにある。排列は項目名の五十音順。巻末には、和文事項索引、外国語事項索引、和文人名索引、外国語人名索引、執筆者索引を付す。

目次

民衆支配に関するもの
民衆世界の原理
民衆の運動
民衆運動の媒介者
民衆の結社
エスニシティ・民族とその運動
宗教的運動
階級・利益組織とその運動
市民運動
革命と民衆
民衆運動の思想
主要反乱

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[じょあん]

民衆の日常的な姿というよりは「変革」とあるように、革命や、宗教運動、市民運動、民族運動、蜂起などに軸が置かれている。 義賊やモラルエコノミーなどについても取り上げている。モラルエコノミーなどは物価高騰、転売などの問題が取りざたされる昨今にも通じるものがあって興味深く読んだ。 一方で、90年代刊行だけに情報の少なさもあったのかもしれないとはいえ、ある項目で犠牲者数を過剰に小さく見積もる解説をはじめ、運動などの取り上げ方に偏りは感じた。

2025/03/19