内容説明
「神道とは何か」を改めて問い、史料を第一義として語らしめるという方法で國學院大學の「学術資産」を駆使した研究開発推進センターの熱い思いの結晶。
目次
第1部 中近世の神道・神社(『本朝寺社物語』成立私考―『本朝神社考』・『京童』との比較を通して;中世における神仏関係の一形態―賀茂別雷神社の御読経所供僧について;日御碕社別当・学雄と高野山―國學院大學図書館所蔵『唯一神道集』を通路として)
第2部 国学者の神道理解(皇典講究所関係出版物に関する一考察;近世から近代に至る国学者による「宝鏡開始章」註釈の比較;大国隆正の神典研究とその系譜―『古伝通解』『古事記聞書』を中心として;八田知紀の尊皇思想と学問観)
第3部 近代神道をめぐる制度と思想(國學院大學と教派神道―教派神道連合会「神道講座」・御嶽教「地方教学院」の事例から;國學院大學の学術資産としての大教宣布関係資料の一面―常世長胤関係資料の解説と『宗源教大意』の翻刻;神道事務局研究序説―その設立当初の制度と生徒寮をめぐって;岩崎長世著『神葬考』の翻刻と紹介)