内容説明
総督府統治下の神社信仰と行政の真実に迫る。「総鎮守」を中心に朝鮮・台湾総督府下の神社祭神を通じて、「外地」に対する内地=近代日本社会の他者認識と自己認識を独創的視点から読み取る。
目次
本書の課題と視座
第1部 朝鮮総督府下の神社(併合以前の「韓国の神社」創建論;「朝鮮神社」創建計画と初期総督府政―併合から三・一独立運動まで;「朝鮮神宮御祭神論争」の構造―神社の“土着性”とモダニズムの視点から;総督府政下朝鮮における「国幣小社」―京城神社・龍頭山神社の例から)
第2部 台湾総督府下の神社(台湾最初の神社祭神とナショナリティ―台南・旧開山神社(鄭成功廟)について
「台湾の総鎮守」台湾神社祭神としての能久親王と開拓三神
日清戦争期の神宮教と海外神社―台湾神社初代宮司・山口透の生涯(前)
台湾神社の四十五年間―台湾神社初代宮司・山口透の生涯(後)
「大日本帝国」と海外神社)
著者等紹介
菅浩二[スガコウジ]
昭和44年(1969年)兵庫県出身。大阪大学文学部哲学科卒業。国学院大学文学研究科神道学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、国学院大学日本文化研究所共同研究員、皇学館大学神道研究所研究嘱託。博士(宗教学)。専攻は宗教学、近代神道史
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