内容説明
読者の問題関心に寄り添いながら、平明な記述に徹した「入門の入門」。よく生きるために、考える。倫理学の世界をやさしくナビゲート。新章「科学技術」を追加、巻末読書案内もリニューアル!
目次
1 倫理学とは
2 幸福
3 義務
4 徳
5 道徳判断
6 道徳
7 自己と他者
8 個人と社会
9 正義、自由、平等
10 医療
11 環境
12 科学技術
13 ビジネス
著者等紹介
柘植尚則[ツゲヒサノリ]
1964年大阪府生まれ。1993年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学文学部教授。専攻は倫理学・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
2
規範と幸福(功利主義)との関係を論じる視点がクリアで、ここらへんが出発点のよう。徳の話からどんどん迂遠になって、以降最終的にどんどん形式的になっていくきらいがあるけれど、いろんな人の名前が見られる点よいかなあという感じ。最近やられてるらしいビジネス倫理の話読んでみたいな。2021/11/28
belier
1
幅広い。倫理学がカバーする多くのテーマと学説を簡潔に紹介し、後半に各論として医療、環境、科学技術など現在進行形の問題を提起している。多くを深く学ぶのは無理だが、知的好奇心を刺激された分野もあった。2023/03/13
Go Extreme
1
倫理学とは:どう生きるべきか 社会はどうあるべきか 学問 歴史 分野 幸福:何が幸福か どの幸福を選ぶべきか 究極の目的か 最大多数の最大幸福 社会・個人の幸福 義務:何が義務か 道徳法則 人間の尊厳 義務と幸福 義務の対立 徳:何が徳か 徳を身につける 徳・幸福・義務 徳の倫理 道徳判断:方法 特性 善悪を知る/行う 道徳:道徳批判 どうあるべきか 利益 文化 自己と他者: 主体 主体性 幻想 個人と社会 正義、自由、平等 医療 環境 ビジネス:倫理 企業と個人 企業と社会 市場のモラル 経済と人間2021/04/16
穂垂ユキ
1
評価:5 入門書として文句のつけようがない本。倫理学の主要なトピックが網羅的に紹介されており、著者の立場を交えずどういった論点があるのかを解説されていた。もちろん200ページ程度の薄い本であるので、内容としてはざっくりとした部分はあるがそこは仕方ない部分だと思う。参考文献リストが詳しいのもここから次のステップに進むために非常にポイントが高い。著者はまえがきにおいて「倫理学の入門書の入門書」としてこの本を書いた述べていたが、まさにその目的に即した申し分ない入門書だった。2021/04/12
Hisao Chugun
0
諸般事情で3章「義務」だけ読んだ。カントの義務論的倫理学を中心に解説されていて、幸福との関係はわかりやすく読めた。2022/05/08
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- 和書
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