内容説明
環境破壊、民族紛争、いじめ・過労死に見られる生命の尊厳の危機等―現代が抱え込んだ深刻な問題群に哲学はいかに応えうるのだろうか。人権思想と欲求の哲学を軸に現代の問いに挑む力作。
目次
1 序論―「人間」への問いと人権の思想・哲学の欲求の立場
2 現代日本社会における人間の「生命」の諸問題―人権の思想の立ち向かう現実
3 「生命」の欲求の主体としての人間―人権の思想・総論
4 主体としての人間の形成の諸相―人権の思想・各論
5 現代における哲学の欲求―人権の思想の基礎づけ
6 結論―「人間」への問いに対する人権の思想・哲学の欲求の立場からの答え