出版社内容情報
授業の予習や通信教育での独習に適した初学者向けの大学テキスト本書は、「刑法」第二編に規定されている個別の犯罪について、その成立要件をとり上げ解説することを目的とする。
読者はまずそれぞれの犯罪の特徴や保護法益を把握すると共に、解釈の基礎となっている学説と判例に十分の関心を持って欲しい。
「刑法」には、犯罪の成立要件を論ずる刑法総論があるが、個別の犯罪を扱う各論の分野は、総論に比べると社会のあり方やそれを支える価値体系の変化に敏感に反応しその影響を受ける面を持つものである。
読者がこの書物を通じてその社会や価値体系と関連づけながら個々の犯罪を学んでもらえるならば、教科書としての本書の役割は果たせたものと信じる。
序論 刑法各論の役割
第?編 個人的法益に対する罪
第1 章生命・身体に対する罪
第2 章自由に対する罪
第3 章私的領域に関する罪
第4 章名誉に対する罪
第5 章信用および業務に対する罪
第6 章財産に対する罪
第?編 社会的法益に対する罪
第7 章公共の安全に対する罪
第8 章偽造およびその周辺の罪
第9 章風俗に対する罪
第?編 国家的法益に対する罪
第10 章国家の存立に対する罪
第11 章国家・地方公共団体の作用に対する罪
沼野 輝彦[ヌマノ テルヒコ]
設楽 裕文[シタラ ヒロブミ]
目次
第1編 個人的法益に対する罪(生命・身体に対する罪;自由に対する罪;私的領域に関する罪;名誉に対する罪;信用および業務に対する罪;財産に対する罪)
第2編 社会的法益に対する罪(公共の安全に対する罪;偽造およびその周辺の罪;風俗に対する罪)
第3編 国家的法益に対する罪(国家の存立に対する罪;国家・地方公共団体の作用に対する罪)