つまり、読書は冒険だ。―対話で学ぶ“世界文学”連続講義〈5〉

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つまり、読書は冒険だ。―対話で学ぶ“世界文学”連続講義〈5〉

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  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334979218
  • NDC分類 904
  • Cコード C0095

出版社内容情報



沼野充義[ヌマノ ミツヨシ]

目次

日本から世界へ(「私と文学」―なめらかで熱くて甘苦しくて;マグノリアの庭から―文学の未来はどうなるのか)
世界から日本へ(世界文学としての東アジア文学―日中文学交流の現在;心づくしの日本語―短詩系文学を語る)
シンポジウム 世界文学と愉快な仲間たち(日本から世界へ;世界から日本へ)

著者等紹介

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年生まれ。文芸評論家。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(現代文芸論・スラヴ語スラヴ文学研究室)。東京大学教養学部教養学科卒、同大学大学院人文科学研究科、ハーヴァード大学大学院に学ぶ。専門はロシア・ポーランド文学。日本文学の海外への紹介にも積極的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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tom

20
図書館散歩で拾う。冒頭は川上弘美との対談。これに目をつけて借りてきたのだけど、その後に続く学者や学者予備軍らとの対談が面白い。小野正嗣(芥川賞受賞者)が受賞したときの謝辞で「文学というのは与えるもの」「贈り物」と述べたと書いてある。この「与える」という言葉の語感に嫌なものを感じたのだけど、本を読むときは、著者とお友達になろうとして読むわけではなく、著者が作った仮想世界の中で遊ばせてもらってるわけで、上質の文学は確かに「贈り物」ではあるわけ。そうだよなあと思った次第。ほかにも興味深いことが満載の対談本。2020/12/27

つき

11
翻訳の奥深さや、近い意味の言葉なのにニュアンスが違ったりという苦労なども含めて、「言葉っておもしろい」と感じる一冊です。 対談集なので、読みやすく自分の興味がある部分だけ読んでもよいと思います。2017/05/26

吟遊

10
沼野さんと研究者、作家たちとの対談。日本文学史に遡ったり、村上春樹をはじめとする翻訳事情の話その他。「講義」というより雑談2017/04/04

えいこ

9
図書館で装幀に惹かれて手に取る。スラヴ文学研究者の沼野充義先生が作家や研究者と縦横無尽に対談。川上弘美や小野正嗣など好きな作家の来歴や嗜好がわかって楽しい。世界文学の翻訳の分析、また、日本文学の各国での反応、詩型や言語学からのアプローチなど、興味深い。各対談ごとにおすすめの作品を紹介してくれているので、今後の読書の参考にも。ますます読みたい本が増えて追いつかない…。2022/04/27

ao

6
世界文学に関しての講話(対談)をまとめた本。日本人の文学者や、海外の研究者が、文学にまつわる話をしていている。異なる立場の人間からの視点の話が読めるのは面白かった。特に興味深かったのは、日本語から外国語、外国語から日本語へ翻訳する際に生まれるニュアンスや失われるもの、訳者によって重視するものの違いなどについての話。海外文学の翻訳版を読むとき、訳者によって、小説をより面白く感じたり、逆に陳腐に感じることがあるので、文学における翻訳はかなり重要度が高いと思う。2023/05/31

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