2016年残業代がゼロになる―政府・財界が進める「正社員消滅計画」のすべて

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334978129
  • NDC分類 366.32
  • Cコード C0095

目次

第0章 「残業代ゼロ時代」の幕開け
第1章 死んだ「残業代ゼロ法案」が蘇った
第2章 労働者の健康より「残業代ゼロ」が優先された
第3章 あなたは「残業代」についてどれくらい知っているか?
第4章 「単純な賃下げ」ではないエグゼンプション導入の狙い
第5章 じつは「管理職」にエグゼンプションを適用したい財界
第6章 エグゼンプション導入への「反論」
第7章 「アメリカの思惑」との見事な一致
第8章 経済界が目指す「日本企業の最終形態」
第9章 政府・財界が進める「正社員消滅」計画のすべて―サラリーマンに打つ手はあるのか?

著者等紹介

溝上憲文[ミゾウエノリフミ]
1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌・週刊誌記者などを経て独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍中。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

30
ホワイトカラー・エグゼンプション導入議論はどうなったのだろうか。私は絶対に反対。自由な働き方の追求云々などいいつつ、経営側による残業代ゼロでの人件費抑制策という意図がまる見え。法人という怪物が労働者を搾取しようとする姿に恐ろしさをおぼえる。実態は今でも残業代は未払い。会社で終わらない仕事は家に持って帰って休日にこなしたりしている。当然、家での仕事中は家族には不愛想だし、自身の余暇の時間もない。社会人生活で身についてしまった習癖だから今となってはなんとも思わない。でも息子・娘にはこんな生活はさせたくない。2016/06/05

makio37

4
反対派の一冊。著者等の主観が入った部分は注意して読みたい。内容には激しく同意できるものの、本書のタイトルが示すように過剰な反応になっている可能性はある。とは言え、最終的な報告書で健康確保措置が骨抜きになっている点、在日米国商工会議所が厚労省にエグゼンプション導入を要求していた点などの状況証拠を繋ぎ合わせると、そうズレてはいないように思える。安倍首相が言外に発する『残業するのは成果を出せないダメな人』というメッセージがサービス残業や長時間労働を助長するという警告にも納得する。2016/08/16

Uzundk

2
元々残業割り増しとは一定の時間以上労働を"させない"ための制度であったが、低い割り増し率と雇用/解雇の流動性の低さが相まって会社に"居座る"インセンティブが増えた結果、長時間労働と過労死の社会になってしまった。残業代を無くすことによってこの悪習を絶ちきれるかどうかが大切だなと感じた。つまり、本書にある多く懸念とは逆で導入した方が良いと思う。時間と場所を拘束する仕事は減っているので、ますます成果をもって級よとするかたちにして、貴重な時間を縛るのはやめた方が良い、やめて欲しいと思うのです。2016/02/24

ベルカ

1
2016年になった今でもニュースでほとんど耳にした事がないのだが、今どうなってんのかねこれ? 最大限前向きに解釈するならば、「奴隷的労働に高い耐性を持つ我ら派遣社員の時代がついに来た」ってところか。ほんと、何もかも法律が悪いというか、法律家が悪いというか。2016/01/14

1
安保法案の議論があまりにも紛糾してるから最近忘れられ気味の労基法改正問題について。知れば知るほど、かなりの危険性をはらんだ改正案だと感じるのだけれども、審議に入るまで現政権が保たないんじゃないかって気もしてきたり。でも、この本は詳細過ぎて要点が分かりにくくなってしまうな2015/07/02

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