儒禍―中国二千年の呪縛

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334977986
  • NDC分類 124.1
  • Cコード C0095

内容説明

中国の国学大師と呼ばれた章炳麟は、孔子を中国の「禍本(禍根)」と断罪した。孔子・儒教が流した3つの「儒毒」とは何だったのか!?

目次

あなたはどこまで儒教を知っているか
儒教の生い立ちとその歴史
儒教思想への批判
儒教倫理の偏向と災厄
儒教道徳の狂奔と歴史の悲劇
朱子学と陽明学―その伝統と異端
江戸儒学と支那儒学―その相違
西洋人から見た儒教
儒教文化と中華文明の因果
儒教思想の性格
儒教倫理の狂奔
儒教支配の動揺

著者等紹介

黄文雄[コウブンユウ]
1938年台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾・前衛出版社)が大反響となり、評論家活動へ。1994年、巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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磁石

12
述べて作らず、究極のマニュアル人間製造装置、言葉の中にだけある理想、その理想も理論建てたものではなく薄っぺら。仁義礼徳孝忠、よくよく考えればわけのわからない威勢だけはいい単語群。中国の史実と現実に照らし合わせて逆さ読みすると、その空虚さが驚くほど納得できてしまう。孔子は「聖人」ではなく「政人」と言ったほうがいいかも知れない。天下統一した皇帝が、自分の領土と老後・死後の安楽を守り抜くために採用し続けてきたペテン。「儒教」と言うよりも「呪教」と言ったほうがいいのかもしれない。2016/01/22

クサバナリスト

5
儒教と現在に至る中国との関わり方を示した著作。儒教を多方面から考察。日本人の著名人には、儒教を批判的にとらえた者がいたことも分かった。また、『忠』の解釈で人肉喰を例としてあげてある話に驚いた。2014/10/25

在我壷中

1
日本人には『教養としての中国』と。漢詩漢文、四書五経を、そして黄氏には現状中国を尚古主義と『学生の言説は教師の言説を越えては為らぬ』と。孔子には少人へ『由らしむべし、知らしむべからず』現状我が国『B層』将に!少人。日本人を『武士』と高倉健を『九州男児』と『B層』は宣い、自由と権利と平等を謳う。マスコミには詭弁と偽善と欺瞞を謳歌?し『B層』を煽り躍らす。『お金』『長生き』とそんな『B層』は年末宝くじ7億円へ長蛇の列、B層諸氏へ、武士は、高倉健は間違っても宝くじへ列を為すことなど無い!B層は日本人、武士に非ず2014/12/04

Toshiaki Konishi

0
郷原は徳の賊なりと。 孔子は中原に礼の徹底と尚古主義により新たな道徳を立ち上げようとしていたと考えている。2500年前の人物とは思えないほど立派な思想家だ。 ただ、儒家は駄目だ。老荘墨仏といった他の思想に思想的発展を取らず王朝による独尊により思想を守っていては進歩は無いだろうに。尚古主義では進歩は望めないとはなから否定するつもりはないが、論語の注釈と科挙だけで時代の思潮には成るはずがない。 それでも支那が朝鮮半島のようにならないのは懐が深い、もしくはしぶといと言わざるを得ない。2015/04/12

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