出版社内容情報
米国、台湾で話題の書
日本の官民関係者必読!
中国共産党が「台湾の祖国統一」の野心を隠さず、習近平は2027年の共産党100周年をその目標と明言する。こうした状況下で中国を抑止して世界平和を維持するための施策を、第一期トランプ政権で対中国を主とするインド太平洋政策を担当したマット・ポッティンジャーが本書で緊急提言。「民主主義国は戦争に備えなければならない」という観点に立ち、台湾有事の全体像を解説し、台湾、米国、日本、豪欧の各地域の政策立案者および軍関係者がなすべきことを、「いま、何をすべきか」という切り口で具体的に示す。さらに、氏のオファーに応えた中国・台湾事情に精通する有識者の特別寄稿を多数収録している点も本書の特徴だ。
本書は米国で2024年夏に刊行された最新刊であり、日米で政権交代のあったこのタイミングに日本語訳版を緊急出版する。故・安倍晋三首相は「台湾有事は日本有事」と発言しているが、台湾を取り巻く安全保障問題は、わが国にとって最重要課題のひとつである。ひとたび台湾有事が起これば、東アジア地域の平和の均衡が崩れて大きな国際問題となるだけに、この機に読み逃すことはできない書であることは間違いない。
内容説明
米国、台湾で話題の書、日本の官民関係者必読!中国の野望を阻止せよ!米国の政策立案者による日本および同盟国の軍事力強化プラン。
目次
第1部 全体像(大きな試練の荒海;台湾有事の影響;偶発戦争の神話)
第2部 台湾は、いま何をすべきか(新しい軍事文化を構築せよ;中国の武力行使に対抗せよ;中国のグレーゾーン作戦に対抗せよ)
第3部 米国は、いま何をすべきか(中国海軍を撃沈せよ;隔離と封鎖;動員と装備)
第4部 日本は、いま何をすべきか(「浮動票」の日本;日はまた昇る)
第5部 オーストラリアと欧州は、いま何をすべきか(オーストラリアが、いますべきこと;欧州が、いますべきこと)
著者等紹介
ポッティンジャー,マット[ポッティンジャー,マット] [Pottinger,Matt]
1973年生まれ。フーバー研究所特別客員研究員兼民主主義防衛財団中国プログラム長。国家安全保障会議において上級職を4年間務め、国家安全保障に関し広範にわたる調整を担当。第一期トランプ政権の2019年から2021年まで大統領副補佐官(国家安全保障担当)を務める。大統領副補佐官就任前はアジア上級部長として、対中国政策を含む政権のインド太平洋政策を担当。それ以前、1990年代後半から2000年代前半にかけては、ロイター通信と『ウォール・ストリート・ジャーナル』の記者として中国に駐在。2007年から2010年まで海兵隊員として、イラクとアフガニスタンに計3回派遣。その後、アジアに関するリスク分析を行うコンサルティング会社を設立するとともに、投資ファンドにおいてアジア研究を担当した
尾上定正[オウエサダマサ]
1959年生まれ。防衛大学校卒業後、1982年に航空自衛隊に入隊。ハーバード大学ケネディ大学院修士課程、米国防総合大学戦略修士課程修了。統合幕僚監部報道官、第2航空団司令兼千歳基地司令、統合幕僚監部防衛計画部長、航空自衛隊幹部学校長、北部航空方面隊司令官を経て、2017年航空自衛隊補給本部長を最後に退官。その後、ハーバード大学アジアセンター上席研究員、防衛大臣政策参与に。専門・関心分野は国家安全保障戦略および航空宇宙防衛。現在はAPI(アジア・パシフィック・イニシアティブ)シニアフェロー、笹川平和財団上席フェロー、日本戦略研究フォーラム政策提言委員、安全保障懇話会常務理事を務める
安藤貴子[アンドウタカコ]
英語翻訳者。早稲田大学教育学部卒
三浦生紗子[ミウライサコ]
英語翻訳者。鳥取県出身、京都大学教育学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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