内容説明
32人の真の大人が発信する学ぶとは、自立とは、生きるとは何か。
目次
序章
1 自立へ
2 孤独と無頼
3 美を求める
4 人を観よ
5 未来へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とろこ
7
目に飛び込んできた「学生諸君!」という呼びかけに素直に応じて正解だった。時代が古い人の文章はやっぱり読みづらいところもあるけど、熱意はひしひしと伝わってくる。いわゆる「文豪」の人たちは、読んだことがないとなかなか改めて手に取りにくいけどこういう形だと特徴もわかるし読みやすい。/返却期限が迫ってがーっと読んでしまったので、またゆっくり読み直したい。2012/12/01
ニクロム
5
学生に向けて送られた言葉ということで、どの言葉も純粋で真っ直ぐなメッセージだった。どの著者も可能性に溢れた若者を前にして、「この颯爽たる諸君の未来圏から吹いて来る透明な風」を感じながら、希望のバトンを託すように率直に言葉を綴っている。若者だけでなく、今生きている人は、「あとは頼むぞ」と真剣に告げる言葉を前にして、何か受け取るものがあると思う。特に宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」が好きだった。2017/10/17
侃侃
2
「諸君の未来圏から吹く清涼な風を感じないのか」この言葉に惹かれて手に取った。学生の自分を再構築させてくれ、進むべき道とその可能性とリスクまでを示してくれる。先駆者として時には日本人の父としての言葉が在る。現代最早出会えなくなったような僕ら若者に対する実直な言葉。2010/12/05
つね
1
自分の時間を巻き戻してみる一環で手に取った。きっかけは、ビブリアで知った寺山修司や坂口安吾。一番心に響いたのは、田村隆一の「教養」(一寸先は闇をー生きる知恵)。いいかい、骨身にして初めて身につくんだよ、教養は。特に男はね。ブ男でも四十くらいで本当にいい顔になってくるから、教養とは不思議なものさ。 今の日本の教育は解説だらけで、解説じゃ教養はつかない、と。ドキッとした。2015/05/11
wknwkn
1
企画や作品自体は面白かったですが、初出が載っていない。載っているものも、著者紹介の中。どんな時代に書かれたかって大切だと思うのだけど…。比較的多かったと思うけど、やっぱり全共闘時代のものはよくわからない。でも好きな作家の作品がいっきに読めて良かった。I was bornに衝撃と懐かしさ。2014/02/10