上海プリンセス―上海のデパート王の娘が体験した日中戦争・中国革命・文革

陳 丹燕【著】/大場 雅子【訳】

光文社（2003/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 335p／高さ 20cm
• 商品コード 9784334974145
• NDC分類 289.2
• Cコード C0098

内容説明

１９０９年、オーストラリア・シドニーで裕福な華僑の娘として生まれたデイジーは、８歳のとき一家で上海へ移住。デパート王の父のもと、贅沢三昧の日々を過ごす。２５歳でマサチューセッツ工科大卒の夫と結婚、上海一の高級ホテル・国際飯店内で、時代の最先端を行くジニー・ファッションサロンを起こす。だが、日中戦争、中華人民共和国の成立、そして文化大革命が、次第に人生を過酷なものにしていく…。

目次

シドニーあの底の柔らかい白いくつ
パパは私たちを“上海”という中国料理店に連れていってくれるの
上海の明るい陽光
永遠の中国服、永遠の英語
利西路の大きな家
パパの死
燕京の誇り高い女子学生
別れ
美しく頑固な娘は嫁いだ
愛情の物語〔ほか〕

著者等紹介

陳丹燕［チンタンエン］
１９５８年北京生まれ、八歳で上海に移住。１９８２年、華東師範大学中国文学部卒業。１９９０年以前の創作は、児童文学と少女を題材にした小説が主で、『女子中学生三部作』などがある。後に成人小説を書き始め、長編小説『心動如水』（心は水のごとく動く）、『ニューヨークの休日』などがある

大場雅子［オオバマサコ］
１９３５年生まれ、兵庫県出身。大阪外国語大学中国語学科卒業。１９８３年から夫の仕事の関係で、香港、大連、北京、江蘇省昆山に移り住む。大連教育学院において「現代日本事情」の講義を行う。また、現地の中学、高校の日本語教師を対象に講義を行い、日本語教育の向上に努める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。