内容説明
今岡、赤星、檜山、浜中、アリアス、片岡、矢野、藤本らの「うねり打法」が炸裂、さらに新戦力の金本、神様・八木のバットが多くの奇跡を生んだ…チーフ打撃コーチとして新猛虎打線を2年間見守り続けた田淵幸一が初めて語る優勝までの感動の軌跡。
目次
はじめに―「タイガース打線を生まれ変わらせろ」
第1部 “3割打線誕生”秘話(猛虎打線復活への第一歩;オレ流打撃論;オレ流コーチング論;オレたちの挑戦の日々)
第2部 新生タイガース優勝への軌跡(2003年・新たなる船出;2003年シーズン開幕;爆発!猛虎打線;悪夢を乗り越えて ほか)
著者等紹介
田淵幸一[タブチコウイチ]
1946年、東京都生まれ。高田中‐法政一高を経て法大でホームラン打者として開花。通算22本塁打の東京六大学新記録を達成し、’69年ドラフト1位で阪神に入団。1年目に打率.226ながら22本塁打で新人王に。’75年、43本塁打で巨人・王貞治の14年連続本塁打王を阻止し、初のタイトル獲得。滞空時間の長い、独特の放物線を描くホームランも連発、最もホームランが似合う男と呼ばれた。’79年西武ライオンズに移籍、’82・’83年の日本一に主軸として貢献。’83年には正力松太郎賞を受賞。プロ通算474本塁打、1135打点、打率.260.’84年に引退後、’90~’92年までダイエーホークス監督に。その後、野球解説者として活躍するが、2002年、阪神タイガースのチーフ打撃コーチに就任
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感想・レビュー
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田中
13
2003年阪神が18年ぶりの優勝を果たす。星野監督のもと、チーフ打撃コーチとして入閣した第3代ミスタータイガース田淵幸一の著書。貧打解消のために選手たちの共通の打撃技術として「うねり打法」を導入する。粘り強くその技術の取得を目指しながら、一方では選手独自の感性も尊重する田淵のコーチングが打力向上に役だった。選手たちの勝利への渇望が土台にあったことは言うまでもないが、その意識が、「うねり打法」という指導に基づいた打撃強化と合致したのだろう。優勝までの戦いで乗り越えた困難を現場視線で率直に述べられる。2021/06/17