出版社内容情報
デイヴィッド・ボダニス[ボダニス デイヴィッド]
著・文・その他
夏目大[ナツメ ダイ]
翻訳
内容説明
「お人好し」はダメだけど、「悪いヤツ」では勝てない。―このシンプルな法則を歴史的事例から解き明かす。
目次
はじめに―人は、嫌な奴にならずに成功できるのか
パイロット
医師
建設業者
戦士
スポーツの監督、コーチ
巨大テック企業のCEO
艦長
変わりゆく若い男
国民啓蒙宣伝大臣
金ぴかの青春
ニュー・ディール
公正の勝利
エピローグ
著者等紹介
ボダニス,デイヴィッド[ボダニス,デイヴィッド] [Bodanis,David]
シカゴ大学で数学と歴史を学ぶ。オックスフォード大学で長年にわたり「知的ツールキット」コースを担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
50
筋立てとしては結句、「人間の醜さを知り尽くす最凶のデマゴーグ使いゲッベルス」対「道楽息子から一転どん底を味わい、覚醒し英傑になるルーズベルト」という重点ではあるが、「三段階の通過儀礼」を通して二人のキャリアを対比し、彼らを分かつものがまさに「公正性」であるというのがキモ。その前段では古今のケースでできるだけ卑近なものから、大事業を制するにはどうすべきかまで様々な職業・状況が挙げられている。現金な人がいれば無私無欲な人もいるものの、例えばどんなにいなすのが面倒でイヤなウルサ型上司or部下がいたとしても、2023/01/15
あきぶ
1
何だったんだろう? ほとんど斜め読みで読み飛ばしたせいか、何が公正なのかわからなかった!2023/02/05
kentake
0
前半は、様々な分野で成功した/しなかった人物の人物伝から、成功するための秘訣が、公正を貫く点、即ち人の話をよく聴き、他者を尊重し信頼する点にある点が示されている。 状況により評価が180度異なるウィリアム・バウアーの事例には考えさせられる。またインパールで英軍を勝利に導いたアーシュラ・グラハム・バウアーという女性諜報員の事例も興味深い。 後半は、ヨーゼフ・ゲッペルスとフランクリン・ルーズベルトを対比した記述が続く。共に身体的ハンディを克服しリーダーとなるが、両者を別つ最大の違いは公正さの有無にあるという。2022/12/21