内容説明
嗅覚を考えることは、ふだんとは別の面からヒトを考えることである。
目次
第1部 準備運動(鼻の誕生;熱い血潮;匂いのネット)
第2部 匂いのサル(自分自身の匂い;悪臭を発しながら;いい匂い)
第3部 もっとも人間的なもの(第六感)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
66
、(人間の)ヤコブソン器官に非常に拘っている。解剖学的に未だ解明されていない謎の器官だからでもあろうか、想像を膨らます余地があるのか、それとも、嗅覚というある意味一番原始的な感覚器官であるにも関わらず人間は視覚という感覚に過度に(?)依存することで聴力も嗅覚もその発達を、あるいは本来は持っていた能力を後方に追いやってしまったかのようである…。2006/02/03
ゲンショウ
21
ライアルワトソンの本…久方振りに拝読、読了。匂いと第六感との考察が秀逸です。人は、立った事で豊潤な匂いのネットワークから寸断されたと考えられて居ますが、さにあらず。直感や雰囲気などと謂われる所謂、科学出来ないが、経験として知っている事象の根幹に、匂いが在るのでは無いか?と著者は云います。そう、人も未だ匂いのネットワークに繋がっていると…。ワトソンの著書に通底する、人もまた自然…特別なものでも孤独でも無いと謂う考え…いや、教え…。ワトソンさん、貴方は矢張り私の師です。貴方の本をもっと、もっと読みたかった。2013/03/01
C----ya
2
皮脂腺は額、鼻の両側、胸の中心線上、肛門周辺。アポクリン腺は腋、頭皮、臍、陰部でそれぞれ分泌物違う。アポクリン分泌物はバクテリアが脂肪分解してフェロモンに。匂いも口臭も女性が識別能力高く唾液ホルモンは男性より少ないので唾液から少量で判別し匂い判別度が高い。鼻の粘膜温度が性交直後に1.5度上がる。匂いは右脳で情動的活動を起こし感情的で直感的。奇妙なシーンは左の孔直感。赤ちゃんの頭からエンドルフィン。匂いは想像、真実性の感覚で論理を追い落とす第六感。感覚統合、促進、共感覚2015/06/17
カネコ
2
○2014/01/20
伊里子
1
目を通したレベルでしか今のところ認識できてないので、また後日読む機会があれば読みたい。 たしかに、都心部に住んでいると匂いらしい匂いというのはあまり感じない。2021/07/06
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