内容説明
ここでしか読めない、歓喜と感動をくれた侍たちの激闘の舞台裏。
目次
第1章 謹んで
第2章 自修す
第3章 一道に
第4章 WBC1次ラウンド 貫く
第5章 浩然と
第6章 マイアミラウンド 磨いて
著者等紹介
栗山英樹[クリヤマヒデキ]
1961年生まれ。東京都出身。創価高校、東京学芸大学を経て、1984年にドラフト外で内野手としてヤクルトスワローズに入団。1年目で1軍デビューを果たす。俊足巧打の外野手で、1989年にはゴールデングラブ賞を獲得。1990年のシーズン終了後、怪我や病気が重なり引退。引退後は解説者、スポーツジャーナリストとして野球のみならずスポーツ全般の魅力を伝えると同時に、白鴎大学の教授として教鞭を執るなど多岐にわたって活躍。2011年11月、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。監督1年目でパ・リーグ制覇。2016年には2度目のリーグ制覇、そして日本一に輝き、正力松太郎賞を受賞。2021年11月、北海道日本ハムファイターズ監督を退任。同年12月、野球日本代表「侍ジャパン」トップチーム監督に就任。2023年3月、WBC優勝。同年5月、日本代表監督を退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
66
図書館本。予約の順番の関係で2を先に読む。WBC優勝監督の栗山英樹氏の、至言の数々から導かれる思考を自らときほどいたもの。とにかく勉強になるだけではなく、あの熱戦の裏にどのような考えがあったのかを知ることができ、二重に得をした感じ。★★★★☆2023/10/09
竹園和明
46
古今東西の識者らの言葉をここまで勉強しているとは!。栗山監督の自己の律し方は、歴代の侍ジャパン監督らのそれを多分軽く凌いでいるだろう。氏はそれくらい自分に厳しく、他者には愛情を持って接する方だ。本作ではWBCでの選手起用や采配についての記述が多く、場面場面で参考にした偉人の言葉が記されている。やはりメキシコ戦で村上を信じて打席に送った場面、その村上に「宿題を残す」と伝え5番のままで迎えた決勝戦の場面は読んでいて熱くなった。史上最強の侍ジャパンも、この監督あっての優勝だった事を改めて痛感した。2024/02/27
レアル
40
WBC監督の栗山氏の回顧録を綴ったもの。世界一になるための栗山氏の考え方や思想がこの本で分かる。食い入るように見ていたWBCの裏側を読んでいるようで、また回顧録という形で名作の古典の名言や言葉などの意味が、すんないと理解できるプロットも嬉しい。2023/12/31
外枠発走
37
昨年、優勝したワールドベースボールクラシックの舞台裏を描いたドキュメント。前作と同様、栗山監督から読者へのメッセージもあるが、チーム編成から優勝するまでの監督の葛藤や、選手とのやり取りがとても興味深かった。それにしても、国際試合の厳しさは想像を絶するもの。過去2回優勝を逃したのも、それなりの理由があるものだと納得した。試合は、ほぼダイジェストで観戦したぐらいだが、この本を読んで、あの時の興奮がよみがえってきた。2024/01/25
ta_chanko
35
WBC監督就任から世界一を勝ち取るまでの、栗山監督の胸中を綴った回顧録。本当に勉強家で、苦しい状況になっても古典の名言をノートに綴り、感情に流されず熟考してひとつひとつ事にあたっていく。栗山監督は選手としての実績はないかもしれないが、いや実績がないからこそ、謙虚に勉強を重ね、自己研鑽を怠らず、人間として監督として大きな存在になることができたのだろう。大谷翔平を含めた選手の起用法も、栗山監督だからこそ出来たこと。漫画のような出来過ぎた結果だったが、それを裏付けるだけのものがあったのだと理解できた。2023/12/14