内容説明
必ずやってくるお別れのときに、笑っていられるように。介護をする前、される前に知っておきたい認知症の世界。感涙必至のあたたかな実話エッセイ。
目次
私の原点
最愛の人との最上の別れ方
曖昧と誤解の狭間で
先達あらまほしきことなり
道路をつくった街の英雄
靴が雨に濡れたから
父が私の服を着る理由
50回のコール音
普通の人であり続けたいと願う
リセットされる座席〔ほか〕
著者等紹介
川畑智[カワバタサトシ]
株式会社Re学(りがく)代表取締役。理学療法士。平成14年、熊本リハビリテーション学院卒業後、国家資格「理学療法士」を取得。急性期・回復期・維持期のリハビリに携わる。病院・施設勤務の経験と、地域づくりやまちづくり、社会福祉協議会勤務の経験を活かし、水俣病発生地域における介護予防事業(環境省事業)や、熊本県認知症予防モデル事業プログラムの開発を行う。平成27年、株式会社Re学を設立。熊本県を拠点に、病院・施設における認知症予防や認知症ケアの実践に取り組むと共に、国内外における地域福祉政策に携わる。全国各地での講演活動にも力を注ぎ、介護予防に関する普及啓発活動や研究活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひなぎく ゆうこ
9
話を聞き、人生により添う。2023/05/26
みきぷいぷい〜ん
3
長寿命化と高齢化で認知症はより身近に、そしてより重要な課題となっている。私も優しかった祖父母が罵詈雑言を発する姿を見て戸惑った経験があるし、両親も将来そうなるかもとよく想像する。本書を読んで良かったのは、認知症の症状ではなく「その人の人生に」耳を傾けると本人の思いを理解しやすくなる事や、こちらが「認知症の世界に飛び込む」というアプローチもあると気づけた事。また自分が介助者になる前に「初めての介護を完璧にこなすのは不可能」と知っておく事で肩の力が抜けるかも。読後は筆者の愛が感じられて優しい気持ちになった。2023/04/28
みき
1
認知症の方との接し方、受け止め方について。幼児のいる私には育児と似た視点の必要性を感じた。コミュニケーションがスムーズに取りにくい相手に対して、つい言動に勝手な思い込みや解釈をしがち。でもそこには意味が意思がある。理不尽な言動には苛々するしストレスも溜まるから、つい冷静でいられなくなる。でもそのストレスを和らげる為にも、捉え方の転換が必要なんだなと。まだ認知症の方と接した事がない私には、到底その苦労や壮絶さは理解できていないけれど、これから自分や身近な人が患う可能性のある病について色々知っていきたい。2024/11/22
じゅんきち
1
「いつか認知症という言葉を使わなくても良くなる世の中にしていきたいと、本気で思っています。」自分も、いつかそうなって欲しいなと感じました。そのためにも、認知症がどういうものであるのかを、本書等で色んな人達に知ってもらいたいです。2024/05/09
しんすけ
1
母に勧められた本。認知症の人はこうゆう世界の中で生きてるのがよく分かって良かった🙆2023/06/19