内容説明
不世出の名人・立川談志を支えた作家による渾身の回顧録。
目次
第1章 顧問就任以前(談志を初めて見たのは中学時代;大学時代は“談志ひとり会”に通う ほか)
第2章 立川流顧問の仕事(家元をしくじった出来事;『浮かれ三亀松』への賛辞 ほか)
第3章 談志一代記、「人生、成り行き」(家元のCD制作に関わる;聞き書きのインタビュアーを務める ほか)
第4章 癌との闘い(家元が立川談志でなくなった年;志雲と志遊の真打昇進問題 ほか)
第5章 家元亡き後の立川流(死亡の報道とのお別れ会;末広亭での追善興行 ほか)
著者等紹介
吉川潮[ヨシカワウシオ]
1948年茨城県生まれ。立教大学卒業後、放送作家として活躍するかたわら、演芸評論家、小説家として表現の場を広げる。立川談志の依頼を受け、2002年に一年間の見習い期間を経たのち、2003年から立川流の顧問に就任。談志没後3年の2014年まで顧問を務めた。著書に新田次郎文学賞を受賞した『江戸前の男 春風亭柳朝一代記』(新潮文庫)、尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞を受賞した『流行歌西條八十物語』(ちくま文庫)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
6
長く立川流顧問を務めてきた著者が、間近に接した談志の人柄を伝える。談志没後に顧問を辞めた経緯や現在の落語会に触れた部分も読み応えあり。特に、年齢とともに好みの落語家が変わっていく様子は分かる気がする。そういう意味では良い時期、良いタイミングで談志と付き合っていたとも言えるのかも知れない。立川流に距離を置いたとはいえ、著者の鑑賞歴を踏まえるとらく次師や一部の二つ目への期待値の高さは興味深い。2023/01/01
ざび
3
ちょっと鼻につくところが玉に瑕2023/02/17
はかせ
2
表紙の写真にすべて集約されるところ。なくなって12年余か。どうしてあの一門はこうも胃もたれするほどはなしが長いのか。まったくそう思う。家元のはなしが元とはいえもう少しかりこんではなしてくれる人もいてほしい。2023/06/05
もと
0
うん2023/05/28