出版社内容情報
玉川祐子[タマガワ ユウコ]
著・文・その他
杉江松恋[スギエ マツコイ]
著・文・その他
内容説明
14歳で奉公に出され、浪曲師に憧れ17歳で上京・入門、18歳で初舞台。巡業生活、子どもの死、夫のDV・離婚、53歳で再婚・死別、2022年満100歳に…。
目次
プロローグ―百歳の曲師、玉川祐子さんの一日
第1章 笹ノ間りよ、浪曲師になる(戦前篇)
第2章 高野りよ、戦後日本を駆け抜ける(戦後篇)
第3章 浪曲の三味線ってどうやって弾くの?
第4章 玉川祐子の浪曲人生(現代篇)
第5章 玉川祐子さんってどんな人(特別インタビュー)
著者等紹介
玉川祐子[タマガワユウコ]
1922年(大正11年)10月1日、茨城県笠間市片庭出身。師匠は鈴木照子。小学校を卒業後、子守の奉公に行き、隣りのレコード店から浪曲が流れてくるのを聴いたのがきっかけで、1940年(昭和15年)17歳の時に入門。初舞台は、1941年(昭和16年)、三ノ輪の三友亭。入門当時の芸名は「鈴木照千代」。1942年(昭和17年)、曲師に転向後は「高野りよ」で活動。玉川桃太郎と結婚後、「玉川祐子」に改名
杉江松恋[スギエマツコイ]
1968年東京都出身。文芸評論家・書評家。慶應義塾大学文学部卒業後、サラリーマン生活を経て、執筆業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GO-FEET
6
杉江松恋の浪曲本もこれで2冊目! 浪曲初心者としては、ためになる話がてんこ盛りで嬉しい……2022/10/13
みりん。
3
とにかく面白かった! 玉川祐子師匠のパワフルなこと、気配りができてお優しい人柄、福山雅治、向井理、玉川太福が大好きなこと(この3人の並び😂)、知れば知るほど魅力にあふれた人! 玉川太福さんのファンだったので、祐子師匠のことはネタによくされてるのを知ってはいたのですが、 さすが杉江松恋さんですね。 祐子師匠の人生の背景、その頃の浪曲師さんや浪曲界まで、隅々が事細かに書かれていて、歴史としても貴重な、重厚な一冊です。 2023/04/23
道楽モン
3
落語や講談と異なり、浪曲は三味線(曲師)との合同芸だ。浪曲は師弟関係による伝統芸であると同時に、演者の創意工夫による表現は、曲師との信頼と緊張の上に構築される。80年以上の芸歴を誇る玉川祐子の波乱万丈人生は、浪曲の歴史でもある。次代の浪曲界を背負って立つ玉川太福、玉川奈々福、港家小そめ、港家小ゆき等の若手世代が、玉川祐子、沢村豊子の超ベテラン曲師によって大切に育てられている事が本書に記録されている。銀河英雄伝説、押絵と旅する男、寅さん、みんな浪曲化されてるんだぜー。浪曲、聴かずに死ぬことなかれ。2022/09/12
りささん
0
最近、浪曲が気になっていたため手にした本。しなやかでしたたかで、誠実な来し方を味わった。読んでいる途中で縁があって浪曲をテーマにした映画を見て、動く祐子師匠を堪能。小柳師匠との掛け合いも、ネコのアンちゃんも。浪曲のざっとした歴史も。2023/08/26
よもぎ
0
笑点で玉川太福さんの祐子のスマホを見て興味を持ち読んでみました。 パワフル!2023/07/13