出版社内容情報
さまざまなタイプのパーソナリティ障害に苦しむ人々の葛藤と克服の過程を通して、「生きづらさ」との付き合い方を教える。
内容説明
なぜこんなに嫉妬してしまうのか。なぜこんなに失敗が怖いのか。なぜ大事な人を振り回してしまうのか。精神科医が教える、性格の偏りを「個性」に変え、生きやすさを身につける鍵とは?
目次
第1章 「死にたい虫」を飼う女子大生
第2章 自己愛が強すぎる夫
第3章 理解・克服の鍵は「愛着」
第4章 他人の言葉を信じない彼女
第5章 囚われている価値観に向き合う
第6章 新しいことに踏み出せない青年
第7章 その他のパーソナリティ障害
著者等紹介
岡田尊司[オカダタカシ]
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退、京都大学医学部卒、同大学院にて研究に従事するとともに、京都医療少年院、京都府立洛南病院などで困難な課題を抱えた若者に向き合う。現在、岡田クリニック院長。日本心理教育センター顧問。著書多数。小笠原慧のペンネームで小説家としても活動している
松本耳子[マツモトミミコ]
1976年大阪府生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業。1998年、大学在学中に漫画家デビュー。漫画雑誌の連載や実話系4コマなどで活躍しつつ、毒親に育てられた壮絶な体験を明るく描いたコミックエッセイも執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
60
なるほど。いろいろとわかりやすい。2022/06/29
ひよこ
32
パーソナリティ障害は、幼少期の家庭環境などにより常識より行き過ぎた行動をとってしまい、本人と周囲の生活等に重大な支障をきたすもの。しかし、誰でも性格に多少の凸凹はあるもので、努力することでパーソナリティ・スタイル(個性)へ改善することができる。 パーソナリティ障害までは行かなくても、性格には全て裏表があり、捉え方によってはその人の良さとなる。そういう意味では、パーソナリティ障害の人も、そうでない人も、根っこの部分は共通しているんだなぁと思った。2022/05/05
Yodo
7
リストカッターの人は境界性パーソナリティ障害だったのかと。周りに居ないので、凄くヤバい人のイメージしかないけど。リストカットするタイプの人には相手の要望を聞くにしても限界ラインをハッキリ告げるのが良いらしい。また本人は客観的に記録していく事を勧めていて、記録により自分で過剰反応に気付くと言う事だ。また若年層に多く歳をとると改善していく事が多いらしい。自分のケースも確かに若い頃の方が死にたいと思う事が多かった。肉体の成長期間は体に負荷が高くて各細胞が辛いのを脳が死にたいと翻訳しているかもしれんね。2024/07/01
めかぶおじさん
7
kindle日替わりセール本。パーソナリティ障害のことについてマンガでわかりやすく紹介されています。パーソナリティ障害とは偏った考え方や行動パターンで家庭や社会の中でトラブルになる状態のことをいいます。またストレスが多い現代においてトラブルにまではならなくても対人関係で悩む人は少なくないでしょう。悩みの根底にある問題を理解する上で、パーソナリティ障害について知っておくことは自分に合った生き方や人とのつながり方を知る助けになると著者はマンガの中で述べています。巻末のテストで自分の傾向を知ることができますね。2023/06/04
たろーたん
4
パーソナリティ障害は病気なのか?性格の問題としか見えないのだが…。もちろん、こういう自殺行動を通して他者をコントロールする癖や思考は問題があるから直した方がいいと思う。これは自分を攻撃することで相手を攻撃する、ある種のDVなのかもしれない。ただ、そう言う人に対して、変わらないことが最大の支えになるらしく、これには納得した。相手のコントロールに乗って、こちらも疲弊するのが一番問題だよね。出来ることと出来なことを明確にして限界設定を設けることも大切。2023/01/12