出版社内容情報
自分の勘だけをたよりに、店のたたずまいだけで扉をあける勝負に出て、居心地の良さ(悪さ)を満喫する久住流食べ歩きの真髄。
内容説明
孤独のグルメ原作者の旅!数々の人気ドラマ原作者・久住昌之氏が積み重ねてきた『孤独のグルメ』がここにある。
目次
静岡県・富士市「すましがすまし汁ではなかった店」
山口県・宇部新川「月曜定休の街で開いてた新しい店」
大阪府・宗右衛門町「桶の上下音で会話が中断の店」
三重県・四日市市「カウンター鼻笛試奏地獄の店」
青森県・弘前市「ままごとジョッキで乾杯!の店」
熊本県・熊本市「失敗が小さく小さく逆転していく店」
島根県・松江市「出会い頭に普通すぎる店」
東京都・武蔵関「廃業銭湯向かいの泣ける店」
神奈川県・川崎市「開けた引き戸が閉まらない店」
神奈川県・厚木市「走るタクシーから一瞬見えた店」〔ほか〕
著者等紹介
久住昌之[クスミマサユキ]
1958年、東京都生まれ。1981年、原作を担当し「泉昌之」名義でマンガ家デビュー(作画は和泉晴紀)。その後数多くの作品を発表。さらにエッセイスト、ミュージシャン、切り絵師など幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずー
73
孤独のグルメの著者である久住さんの飲食店レポ。著者が店を決める際のポリシーはネットで調べず直感で決めるとのこと。分からないでもない。調べてがっかりより、直感で良かった時の感動は格別である。紹介された店は素敵な店が多く行ってみたくなる。2021/07/02
ホークス
45
2020年刊。『孤独のグルメ』の久住氏は、いい歳だけどアナーキー。本書は店構えで選んだ大衆店の実食エッセイ。一店5ページ程。じっくり話を聴くでもなく、ウンチクを垂れるでもない。心の声で、料理の味とか店内での発見、空想した店の歴史などを語る。看板の文字が立派、装飾が奇妙、業態不明の店など。勝負!と言って暖簾をくぐる。良い個人店は主の造ったユートピア。著者はその感触を慈しむ。感性を楽しむ事に集中している。松本駅前の『小波』は創業80年で、一人焼肉と懐かしいラーメンがイケるらしい。本物のユートピアだろう。2022/07/09
緋莢
20
“面”という字に「ジャケ」とルビが振られています。レコードの「ジャケ買い」と同じように事前情報一切なしで、“勘”を頼りに食べる店を選んで…というのを 書いたエッセイです。最初は恐々と、大丈夫かな?と疑いながら入ったお店が当たり(美味しいのは勿論、店主がベラベラ喋ったりしない)というのには、著者の喜びが読んでいるこちらにも伝わってきます。紹介されているお店以上にハズレ(ただし、この本の中に「ボクにとって居心地よく、ボクにとっておいしいか」だけが問題だ、というのが出てきます)(続く 2021/10/03
山田太郎
19
あいかわらずのトレンチコートというのか。有名でもない普通のところでご飯食べてというかそう普通でもないところが多いけど。安心して読めるというか安定感あります。2021/02/20
ようはん
18
孤独のグルメの原作者である久住先生が全国の何となく目についた居酒屋や食堂を食べ歩きするルポ。久住先生は五郎とキャラ違うもののやっぱり孤独のグルメ感が強い(一応、数人で訪れている事が多いが)。2022/06/14
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- 和書
- 亡命者 講談社文芸文庫