内容説明
国家破産national bankruptcyは、ある日突然にやってくる。それがいつかはわからないが、デッドエンドだけは見えている。前書で示した2017年である。日本の借金は地方の借金を含めるとすでに1000兆円を超えている。少子高齢化は進み、年金も保険もとっくに崩壊している。今は腐ったシステムを、官僚たちが大増税big tax hikesでなんとか生きながらえさせようとしているだけだ。こんな制度を、次世代が引き継ぐわけもないし、そもそも引き継ぐ能力もなくなっている。国家破産から3年後、2020年には、すべてをガラガラポンで出直す時期がやってくるだろう。国家は破産しても、日本がなくなるわけではない。崩壊するのは官僚システムであって、国そのものではない。つまり、国家破産とは、新しい時代への大転換の始まりなのである。であるなら、腐りきったシステムを重税に苦しみながら維持するより、とっとと破産させて、一から出直した方がいいではないか?本書は、次世代に日本の再生rebirth of Japanを託す著者からの強烈なメッセージである。
目次
第1章 団塊退職で何が起きるのか?―もう誰も退職金をもらえない
第2章 続出する無年金者たち―もう誰も年金をもらえない
第3章 国民への大量のツケ回しがやってくる―日本を破産させた「特別会計」の闇
第4章 崩壊するサラリーマン制度―落ちていくだけのサラリーマンたち
第5章 社会を変えたグローバル化―世界が経済戦争を戦っている
第6章 すべてが二極化する世界―9割が貧民になる時代
第7章 追い詰められた国民生活―夢も希望もない毎日がやってくる
第8章 破壊される環境―地球温暖化がすべてを変える
著者等紹介
川又三智彦[カワマタサチヒコ]
1947年、栃木県生まれ。米国ノースウェスタン・ミシガンカレッジに留学。帰国後、家業の不動産業を継ぎ、「ウィークリーマンション」で大成功を収める。しかし、バブル崩壊で「借金1000億円」に転落。その後、数々の事業を手がけながら、独自に情報活用術や経済知識を会得する。現在も「昭和30年代村計画」を伊豆で進行するなど、事業に挑戦し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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