ポプラ新書
戦場を歩いてきた―カラー写真で読み解く戦場のリアル

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591155417
  • NDC分類 302.262
  • Cコード C0231

出版社内容情報

戦場ジャーナリストとして第一線で活動を続ける著者の話題の番組「戦場を歩いてきた」をもとに書き下ろした一冊。

内容説明

2013年度ボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受賞するなど世界的にも評価が高い著者。30年以上にわたって、世界各地の紛争地の最前線で取材した、生きるか死ぬかの極限状態でもたくましく生き抜く市井の人々や兵士たち。イラク・アフガニスタン・ウクライナにおけるリアルな実態を80枚以上の秘蔵写真とともに解き明かす。

目次

序章 モスル緊急リポート―IS敗北の象徴、ヌーリモスク取材に日本人ジャーナリストとして初めて成功
第1章 アフガニスタン―内戦が続く国の食事事情と娯楽(内戦下の“戦場メシ”;羊を解体できて、ようやく男は一人前 ほか)
第2章 イラク・モスル―『人間の盾』に繰り広げられる膠着状態の市街戦(銃弾だらけの街に漂う死臭;市街戦というのはまさにこういうもの ほか)
第3章 ウクライナ―世界大戦に発展する可能性を秘めた争い(世界大戦へと広がる可能性を秘めた紛争地をこの目で確かめる;手榴弾とタマネギ栽培 ほか)
終章 ジャーナリストとしての、これまでとこれから(好奇心だけで飛んで行った無鉄砲な時代;不思議の国の愛おしい人々 ほか)

著者等紹介

佐藤和孝[サトウカズタカ]
1956年生まれ。「ジャパンプレス」主宰。24歳よりアフガニスタン紛争の取材を開始。その後、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、アメリカ同時多発テロ、イラク戦争などで取材を続け、2003年にはボーン・上田記念国際記者賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

160
仕事の根底にあるのは「なんでこんな世の中なんだ」という不条理と不正義に対する怒り。紛争地に生きる人々の思いを少しでも伝えたい、そこから考える機会を持ってほしい。願いはそれだけだという。サラエボ、アフガニスタン、イラク等を歩いた佐藤和孝さん。第3章では「世界大戦に発展する可能性を秘めた争い、ウクライナ」にも触れている。見たまま感じたままに伝えたい。戦争を知らない子どもたちではなく、戦争しか知らない子どもたちが世界にはいる。恐怖と悲しみに怯える瞳を、もう見たくはない。http://j-press.co.jp/2022/05/15

kinkin

72
「ジャパンプレス」主宰の著者がアフガニスタン、イラク・モスル、ウクライナの取材を通して見た戦地のルポ。著者のは時々ニュース番組で見ていたし故・山本美香さんが亡くなった時に同行していたことで知っていた、そして気になって読んでみた。戦場といってもテレビで伝えられるのはほんとうにごく一部であること、戦場の真っ只中で生活する人が多いこと、当たり前だが死はとても身近にあることを知る。日本では遠い国の出来事、実際に行って見て聞いてはじめて分かる事がほとんどだなあ。テレビのニュースだけで知ったかぶりは止めないとだめだな2017/10/25

ばりぼー

27
アフガニスタンにもKFCがあるが、食事をすると15~20ドルもかかるから、富裕層しか行かれない。若者が気軽に出入りできる雰囲気ではない。ほとんどの男たちがナイフ一本で羊を解体する。それができてようやく男は一人前だ。ゲリラ部隊の中には少年もいた。彼らは部隊の中で、連絡役という重要な役割を担っている。無線だと盗聴されるので、連絡手段は手紙になる。日本だと時代劇に出てくるような光景が、戦地では展開されていた。40年近く戦争をしているアフガニスタンには、戦争を知らない子どもたちなどいない。戦争しか知らないのだ。2020/01/31

犬養三千代

9
1980年からのアフガニスタンへの取材に第1章。第2章と第3章はモスルとウクライナ。 写真が生々しい。戦場でボルシチ、チキンの煮物など作っている人々は戦士なのだ。難民キャンプの子どもたちへの優しい眼差し。 準備万端整えても 時間に正確ではないのが当たり前の世界の人々との付き合いは大変だ。柔軟な頭と直感を頼りにまだまだ、見せて欲しい。2017/10/15

sasha

8
アフガニスタンから、イラクから。日本の報道番組でレポートする著者の姿は何度も目にしている。だが、メディアが伝える戦場からのレポートはほんの一部に過ぎない。そこでは普通の人々が死と隣り合わせであっても、日常生活を送っている。兵士だって食事もするし、昼寝もする。そんな戦場のリアルを知ることで、1日でも早く地球上からすべての諍いがなくなるよう祈るしか私には出来ないのだけどね。2018/08/27

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