内容説明
不入斗滉、国府くるみ、風祭都、善行崇也が密かに所属する初森中学校非公認サークル・オカルト研究部。校内で女子生徒失踪事件の話が囁かれはじめる。失踪直前に送られたメールには、校内で噂されている初中怪談を匂わせる内容が書かれていたらしい。オカ研部員は敢然と事件と怪談の解明に乗り出すが、不入斗は、この怪談にまつわる悩みを一人、抱えていて…。
著者等紹介
池田美代子[イケダミヨコ]
大阪府出身。2001年『占い魔女は消えた』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雪紫
31
主役達は非公式のオカルト研究会だけど、オカルトというより、ミステリ寄りの青春もの。ちょっと悲しめな過去で、大人を無条件に信じられなくなるそんな時期のお話。それでいて救いはあるそんなお話。2020/09/30
そのぼん
28
失踪した少女のなぞを追いかけていく話が軸になって、ちょっとオカルトっぽい雰囲気も入った作品でした。主人公たちと同じくらいの中学生の頃によんだらもっと楽しめる作品だったのでは、と思いました。さらっと読めました。2013/08/08
瀧ながれ
22
とても綿密な設定を組み立ててあるし、からくり箱などの小道具もすてき、中学生の秘密のサークル活動で秘密の合図を送りあってるなんて魅力的な描写もあるのに、いまひとつ読みごたえが足りなかった残念。と、ふりかえるといい作品だったのになあ。なにが足りないのかなあ、起伏かなあ。主人公たち四人グループの活躍を、シリーズで読みたい気がします。主人公の幼馴染みでカノジョ気取りの女の子が、じつにうっとおしくてよかった。いちばんキャラが立ってたんじゃあるまいか。2017/03/25
アイボリー
7
オカルト研究部の四人が失踪した少女の謎と学校の怪談について調べていくお話。最初はホラーなのかと思いましたが、親と子のつながりを描いた優しいお話でした。2013/12/31
memo
7
怖いんだか切ないんだか・・・どうにも忙しなかった。親の気持ち、子供の気持ち両方を楽しめました。2011/07/08