出版社内容情報
偽書・異本・湧説・外法。
異端視され、封印された歴史が護ってきたものは、
大いなる祈りだった。
予備校講師を務めている酒井勝一には、
異端の歴史研究家だった祖父がいた。
名を、酒井勝軍。
日本人とユダヤ人が同祖であるという説を唱えた
先駆け的存在である。
祖父が遺した手帳がきっかけで興味を持ち
浦島伝説発祥の地に向かう計画を立てた勝一は、
恐ろしい陰謀と暗闘に巻き込まれていく……。
膨大な資料と奔放な想像力を駆使した、
超古代伝奇エンタテインメントの傑作!
内容説明
予備校講師を務めている酒井勝一には、異端の歴史研究家だった祖父がいた。名を、酒井勝軍。日本人とユダヤ人が同祖であるという説を唱えた先駆け的存在である。祖父が遺した手帳がきっかけで興味を持ち浦島伝説発祥の地に向かう計画を立てた勝一は、恐ろしい陰謀と暗闘に巻き込まれていく…。膨大な資料と奔放な想像力を駆使した、超古代伝奇エンタテインメントの傑作。
著者等紹介
藤木稟[フジキリン]
大阪府出身。1998年『陀吉尼の紡ぐ糸』でデビュー。ミステリー、伝奇、ホラー、SF、児童書など幅広いジャンルで活躍する。「バチカン奇跡調査官」シリーズ、「朱雀十五」シリーズ、「陰陽師 鬼一法眼」シリーズなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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punyupunyu
14
考古学ミステリー×ファンタジー。謎解きのあたりはマンガ「イリヤッド」をうかがわせる雰囲気もありましたが、やや強引かな。だんだんと性急な感じになってきて、都度、おじいちゃんの遺書、おじいちゃんとの思い出が謎解きを助けてくれます。後半のアクションシーンは映画さながらでした。決着がついたその後を描かずにエピローグとしたのもやはり強引に感じました。ここまできたらいっその事、「世界の真実」まで書き上げてほしかった。結構なページ数でしたが、何となく消化不良な感じ。詰め込み過ぎ・・・?。辛口なコメントになってしまった。2014/11/26
Yuki
11
古代の神話とか、文明の謎とか、宗教とか、結構好きなテーマなので、その部分の話は面白く読めましたが、あまりにも盛り沢山なので、一つ一つが薄くなってしまったように感じます。主なものを絞った方がいいのではないかと思いました。あと、登場人物達に感情移入しずらかったです。妻が悲惨な殺され方をしても、その事にはほとんど思いが行かず、別の女性と子供まで作る主人公。祖父も似たようなことしてるし…。本編とは全然関係ないかもですが、なんかもやもやしたものを感じ、あんまり楽しめなかったです。2015/07/22
むつぞー
7
浦島伝説、神話、三種の神器、そして神をめぐる伝奇小説。 これにあわせて日ユ同祖論とかに興味を示す方、高橋克彦氏の伝奇物とかが好きな方なら面白く読めるのではないかと思います。トンデモ話を、もしかしたらありそうかも~と思わせてくれる感じがちょっと薄いのと、敵方の組織がイマイチはっきりしないのが残念ではありますが、それでも知的興味と冒険とアクションで満足させてくれます。まぁ、読み手は選ぶかもしれませんけど、個人的にはこういう話大好きなので、大変面白かったです。2009/12/05
猫又まこ
6
ある種、古典的な伝奇冒険小説。私は楽しめたけど、ストーリーそのものはべた展開なので読む人を選びそう。こういう素材にロマンを感じる人なら。ただ同じ伝奇ものにしても、もう少し一般的な伝説や歴史が素材の方が、「それをこうもってきたか」という驚きがあるかもとも思う。もともとがトンデモ系なので、説明の要もないのか、あれよあれよと進みます。2010/06/08
タスボ
6
日本版インディージョーンズ又はやりすぎの都市伝説かどちらにしても妄想、胡散臭さ満開でとても楽しんで読めます。「火スペ」好きにはたまりません。2010/02/25