内容説明
名門デュレント・ペンドラゴン牧場の代表として飛竜遠距離耐久競技に参加したフュンフは、愛竜シッポにまたがり一路南をめざす。四騎一組でともに走るのは、姉のリアン、ポルク家の双子。三人が乗る竜は、シッポのこどもたち、エピサ、ルクティ、オリン。だが、競技者は戦乱のさなかにある南のドーンソーを通らねばならないのだ。優勝をめざすフュンフを待つものとは?竜と人間の不思議で素敵な関係を描くシリーズ完結篇。
著者等紹介
久美沙織[クミサオリ]
岩手県盛岡市生まれ。上智大学文学部卒。在学中、「小説ジュニア」誌でデビュー。さまざまなジャンルにわたり、魅力的な登場人物を核にした巧みなストーリーで読者をひきつけてきた。ほかに「ドラゴンクエスト」「マザー」など、人気ゲームのノベライゼーションでも活躍中。軽井沢在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
栗山 陸
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シリーズ完結。人並みに人を疑えるようになったフュンフ君のおかげで、疑心暗鬼によるミスリーディングも上手く機能してるし、広げられていた風呂敷がどんどん畳まれていく見事な手法は流石。/物語全体が「大レース」という、苛烈なバトルものに映える題材でありながら、レース中に人助けをしたりのんびり食事を摂ったりという、「バトルバトルしてない」展開に持ってきてる。ふむ。結末のつけ方も「バトルに頼らない」。それは自分の理想でもあるが、腑に落ちたかというとその点は微妙。「男の物語」と「女の物語」について考えさせられる。2010/12/31
ao
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このシリーズらしい素敵な終わり方だった。ホノボノしてて良いです。2010/08/20