ぼくたちはきっとすごい大人になる

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926519
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

子供には、“本当のこと”が見えている。小学生のころ、冷静に、鋭くまわりを見ていたことを覚えていますか。大人になってかすんでしまった世界の色彩が鮮やかによみがえる6編の物語。

著者等紹介

有吉玉青[アリヨシタマオ]
1963年東京都生まれ。’90年、母・佐和子との日々を綴った『身がわり』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

159
サラッと読める短編集で、有吉さんは本当に多才な方だなぁと思わせてくれるホンワカした作品でした。子供の頃の誰もがなんとなく思い当たるような思い出や経験をサラリと、何事もなかったかのような雰囲気でさりげなく情景的に綴るその作風はノスタルジー以外のなにものでもない仕上がりです。物語により、ホッとしたり、ウルっときたり、クスッとなったりと読み手のココロは大忙しですが、ボリュームはさほど厚くはないので、気軽なキモチで読み進めていけました。小中学生の多感?なころを思い出しながら読み進めていくのも、貴重な時間ですね。2016/04/23

chimako

92
小学生には小学生なりの事情がある。親に言いたくないこともあれば友だちに知られたくないこともある。人を好きになることだってあるし、キライな奴もいる。無邪気と邪気を併せ持ち時に使い分ける。お気楽なだけではいな毎日。ある日突然クラスメイトが死んだ。「良い子だったのに」「良い子だったから」……大人は理由をつけたがるけど本当は理由なんかないんだ。それに気づいたとき初めて涙が流れた。新年の日の出を見ながらぼくたちは思った。あらゆるものから自由に、でもそれを受け入れられる大きな大人になる。ぼくたちはきっとすごい!2016/05/27

chiru

86
大人には本音と建前があることに気付き翻弄され始める小学生の頃。 わたし自身も迷ったり考えたりしたことを思い出す。 女子から見ると幼稚でしかない男子が突然『男性』に変わる瞬間とか、母親の恋人を意識してしまい『どうして私の人生を複雑にしたの』と思ったりするのは、わたしにも覚えがあるなぁ。 突然死んでしまった友達の『嫌いなところ』を探して、友達の『死』を受け入れていく男子の話がとても心に残る。 男子にとって『強さ』と『かっこよさ』の追求ってずっと続くのかな。 でもそのひたむきさもかっこいいな。★42018/09/08

はる

74
子供たちの繊細な心の動きを瑞々しい筆致で描いた短編集。ああ、何だか凄く良く分かる、このモヤモヤ、イライラ。同級生への妬みと羨望、大人たちの世界への不信感。自分も通った道だもの。どのエピソードの子供たちも、その純粋さが切なくて、読み終えた時には愛おしくなります。2018/02/28

だまだまこ

66
小学生の目線で切り取った短編集。子どもにはわからない大人の事情もあるけれど、大人が思っているよりずっと色んなことを感じ取って、気づいている。「ママンの恋人」で別居中のパパは嫌いで、ママンとも愛人のおじさまとも仲良く過ごしていた小学生の愛が、最後には「何でママンはパパと愛さずにおじさまを愛して、私の人生を複雑にしてしまったの?」と怒りを感じる場面など、大人の身勝手さを突きつけられ、ハッとさせられた。どれもさらっと読めるが結構奥は深い。大人の方こそ読んで刺さる話だった。2019/05/31

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