草葉の陰で見つけたもの

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926168
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

強盗をして糊口を凌ぐ“俺”は、ある日、偉い人の屋敷に盗みに入るが、あっという間に捕らえられ、首を刎ねられる。意識を取り戻すと、生首になってしまった自分がいた…「草葉の陰で見つけたもの」。電流を流され、久しぶりに機能した“私”は、ある人物に雇われる。与えられた仕事は、雇い主一家の生活を補助すること。派遣先の家には、二人の少女が待っていた。「電子、呼ぶ声」。新人賞受賞作「草葉の陰で見つけたもの」に加え、中編「電子、呼ぶ声」を収録。

著者等紹介

大田十折[オオタトオル]
1986年、神奈川県生まれ。神奈川工業高校卒。2007年、株式会社ポンパドウルを退社後、本格的な執筆にとりかかる。二十歳の時に初めて書いた小説「草葉の陰で見つけたもの」で、いきなりの新人賞受賞となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アーチャー

5
生首の方に魂が宿ちゃった男の切ない物語。その設定だけで異色と言えますし、私もそれだけで楽しんで読めましたよ。2008/11/12

si

4
なかなか面白かった。主人公の動けないもどかしさ!ったら。2015/08/26

はなみずき

4
面白かった。まさか生首になってからの主人公の心が綴られていくなんて思いもしなかった最初の展開で、”?!”って感じで。でもとても想いが優しくて、おかしくて、主人公に共感してしまってストーリーを追ってゆくのが楽しかった。2話めのロボットの気持ちもそう。人を思って悩んで感じているってこんなことなんだって違和感なく綴られていました。自分はかえってそれがかったるくて思考さえ怠けているような日常を思い返されてしまいました。2009/11/15

半熟タマゴ

3
借本。図書館で偶然手に取った作品だったけれど、大当たり! 人でないものと人との不思議な交流を描いた作品が2編収録されている。両方とも描かれてる世界観が好き。一気に著者のファンになったのになんでこれ以降本が出版されてないんだ。次の作品が出ることを心から願っています。2011/06/13

とろろろ

2
『草葉の陰で見つけたもの』 首ちょんぱでデッドエンドした後の生首世界がコミカルタッチに描かれる。語り口が軽妙で「俺」の奇怪な行動と言動に笑った。晒し首になり、身動きの取れない「俺」が見る草木が茂る世界。一場面から動かないはずなのに情景描写が濃い。中盤から終盤にかけては感情描写が素敵。『電子、呼ぶ声』はよくある設定によくある話。SFだけど世界観の説明はない。だけど面白い。恋愛モノだろうと高を括っていたのですが、違いました。読み終えてみればそこには家族愛。ホロリと目からしょっぱい水が流れていた。くっ、不覚2011/07/13

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