内容説明
医師の男と旅をともにすることになった、浪人・平馬。最上川近くの森の中、男に襲われていた女・おちかを二人は救うのだが、その直後、首なし死体が川から流れてくる…。森にひそむ恐ろしきものは、妖しか、人か…。怪異と活劇、そして感動あふれる、ファンタジック時代小説。
著者等紹介
澤見彰[サワミアキ]
1978年、埼玉県生まれ。大学で日本民俗学を研究のかたわら、作家をこころざして絵や文章の勉強をつづける。卒業後、らいとすたっふ小説塾第一期生として一年間の修業ののち、光文社KAPPA‐ONE『時を編む者』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yumi
11
《図書館本》ここで皆さんが書いてる通り1作目より面白かった!!あっという間に読了🤭近江さん!!続きへ👍✨2024/12/29
蕭白
7
主人公の旅の理由が明かされたのですが、終わりの場面でまさかの展開に。本編では「善ちゃん」という軽妙なキャラが登場し、いい雰囲気で展開していきました。次が気になるので、早速読んでみます。2017/05/23
まつけん
4
地元ゆかりの作家さんということで手に取った一冊。軽く読みやすい 時代×旅×剣技×妖モノ「奥羽草紙」シリーズ2作目。巨大な鷹と鞠のような仔犬を連れた脱藩浪人楠岡平馬の旅の道連れは、1作目の男装の武家娘から自称医者であり漂泊の旅人であり和学者・歌人・画家でもあるいう山本善蔵という四十男に代わり、湯ノ原宿から羽州街道を角館に向かい北上する。その途中、雪どけがはじまり水かさの増えた最上川の支流を頭の無い遺体が流れていた。「化け物に喰われた…」1作目同様実在の人物が登場し、面白く読了。続編も楽しみです。2021/10/25
ぽろろっか
2
江戸末期の山形を舞台にした怪談ミステリー。ホラーチックで読みやすくて面白い。東北地方が舞台なのも嬉しい。2020/07/18
うしちゃん
2
今回はさらに北に進み、紅花の咲く山形から秋田へ。角館は1620年蘆名義勝が開いた町だと書いてらっしゃいますが、確かに今の武家屋敷の町並みはそうですけれど、その前は新庄に移る前のご先祖様の居城だった訳で、その歴史を無視してもらいたくないものだなあ。2015/02/01