深層

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334923679
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

あの大事件、目が覚める解釈!法曹界に身を置く著者が描く、事件の中の真の人間の姿。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鈴と空

3
医療過誤事件の『針』が一番面白かった。ヒデノリ先生のあの結末は残念すぎた。患児の手の切断は、色々なことが重なっての結果だとは言え、ヒデノリ先生にもミスがあったことは消えないけど、事故(事件)発覚後の対応なんかから考えれば、きっといい医師になったろうに。そういう人だからこそのあの結末なのか、という気もするけど。「ヒデノリ先生のようになる」というあの後輩の彼の誓いはどうなるだろうな。結局無関係なフリを通すわけだから。心に抱えたもので罰を受けたとしていいものか。2010/08/18

ゆうき

1
角田光代の「三面小説」に似てる。この「深層」の事件は一面記事だろうから、一面小説だな。事件にはそこに至るまでの背景がある。「人を殺してみたかった」って犯人が言っていたからと言って、それが本心かどうかはわからないんだな。でもいくらどんなに訳があっても、被害者はたまらない。いくら疲れ切っていたからと言って、娘に薬物を10倍投与されたら私だって責める。子どもが小学校で殺されたら、死刑になったって気が済むことはない。事件の真相を知りたいと思う気持ちって、なんなのだろう。闇の好奇心なのか。 2016/01/29

FK

0
『死亡推定時刻』が良かったので早速求めて読んだ。なんともすごい内容だった。それは事件の「深層」なのか、当事者の心の「深層」なのか。こういう見方があり得、現に存在したのかもしれないと説得させられる。身につまされる思いもする。2004.9.10。  扱っている事件は、 「針」......大学病院薬物過剰投与事件 「スターバート・マーテル」......大阪池田小児童殺傷事件 「鏡」......女子中学生手錠轢死事件 「ディアローグ」......有名作家の子息自死事件

久保伸一

0
中篇の「ディアローグ」が、何とも・・結局、人が仕事によって自己実現を果たそうとする時、必ず「家庭」は足枷となる・・みたいな感じ。確かに手塚治虫や宮崎駿の奥さんが「あんなに仕事ばっかりするんなら結婚なんかしなきゃ良かったのに」とボヤイていたのをテレビで見たな。 2012/12/15

KathyG

0
社会的弱者と彼らを取り巻く人の深層に焦点を当てたお話しの短編集。「正直こういう話し暗くて好きじゃないなー」と思って読んでいましたが、電車を乗り過ごす程熱中して読んでしまいました 笑 「犠牲(サクリファイス)」はかなり昔ですが何度か読んだ作品だったので、興味深く読みました。ただこの本は気持ちが元気な時に読むのがおすすめです。2010/11/03

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