内容説明
天地を統べる力―“螺力”を手に入れるには、大螺王の力が必要である。その大螺王こそ、かつて織田信長でも手にすることのできなかったものだ。大螺王を手にする者は、天下を取り、不死を得ることができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほうすう
11
オウムガイ…!?と、まあ読みながら思わず驚いてしまいましたがなんというか荒唐無稽も突き詰めれば面白くなってしまうのですかね。悪くはないのですけどちょっと付いて行ききれなさもいささか感じてしまい…。面白かったとは思うけど好みではないかなといったところ。2022/01/14
Tanaka9999
4
世界観としてぶっとんだ、ある意味とんでもない世界観なんだが、まぁ、それが面白い。続きを期待させる終わり方をさせているのだが、今すぐ続きを読みたいとは思わなかったかな。内容としては超強い者同士の命の取り合いで、ある意味この作者によくあるタイプ、だと思う。2020/03/21
生活相談屋
2
いやあ、面白かったなあ、混沌の城。師匠お得意の螺旋の物語。「月に呼ばれて―」の続編的な意味合いを持つ物語。全く師匠の頭の中はどうなっているんだろう。オウムガイが持つ美しい対数螺旋の形にはこの宇宙の謎が詰まっているのだろうか。ビッグバンの瞬間に生まれた、時間と空間の本当に僅かなズレ。そのズレから生まれる螺力が、やがてこの宇宙を統べるための権力に利用されようとするという設定は、確かに夢枕獏にしか思い付かないし、それをこの世に生きるものの美しい物語に昇華させることも不可能だろう。2016/11/30
はかり
2
なるほど最後はそうなるか。空海が出て信長も出てくる。夢枕ならそうなるだろう。だが、本作は夢枕らしいしつこさに欠けるかも。最後もあっけない感じ。あとがきに書いている達成感もあまり感じられない。ぼつぼつ飽きてきたのかな。2015/03/14