出版社内容情報
女子大生探偵・桜川東子とヤクドシトリオによるバー・ミステリーの金字塔が遂に完結。掉尾を飾る本作はシリーズ初の長編!
内容説明
バー“森へ抜ける道”に集う、マスターの島、工藤、山内のヤクドシトリオには、実は秘密がある。今夜、隠され続けていた謎が、ついに明らかになる!?店の近くで起こった未解決の宝石盗難事件の真相をめぐる酩酊推理談義の果て、桜川さんが辿り着いた真相とは?粋で軽やかなバーミステリー、堂々のシリーズ完結!
著者等紹介
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。傑作・怪作・奇作・話題作を連発する、本格推理界随一のトリック・スター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
47
詳しすぎる芸能情報が楽しめるシリーズもコレが最後みたい。ミステリとしてでは無いけど、ギャグ小説として楽しんできたのでちょっとさみしい2021/02/12
rosetta
25
★★✮☆☆うーん、感想と言うほどものは何も無いな。この作者の本では相変わらず語り手の茶々がウザすぎる!ので星半分減点だ。アイドル論と物語論。それほど大事だとも深い意味があるとも思えないが、いかにも酒場の無駄話風ではあるな。2020/02/15
LUNE MER
16
今作はシリーズ最終巻であり初の長編。というよりは数列に従った結果、本作は一編のみの収録となった最終作というべきか。本作ではシリーズを通じて東子を騙し続けた「東子最大のライバル」(東子談)の存在も判明し、ある意味で壮大な仕掛けが判明。それよりもシリーズ開始から20年経っているということにもっとビックリ。自分の社会人生活が始まるよりも前から続いてたのかこれ💦。2020/09/06
4fdo4
11
鯨さんのトリックは突飛なものがあり想像通りにいかないのが常。今回もやられた。バーから出ないで解決までするのはいつも通りだが、今回は一味違ったトリック。よくこんな事思いつくな。2024/04/29
ま
10
図書館は、あらゆる知識が得られる知の宇宙空間。どんなに信じられない事でも、残された可能性がそれ一つしかなければ、それが事実。出来事は形を与えられて初めて物語になる。面白い出来事は誰かに話したくなる、自分を吐露したい、別の人生を体験する、物語が生まれた理由。人生はさよならだらけ。バーに集う人達による未解決、宝石盗難事件の推理談義。2019/12/27