内容説明
バー“森へ抜ける道”を舞台に、繰り広げられる酒呑みトーク、懐かしいテレビや映画やタレントの話。東西の童話や昔話、お酒の蘊蓄に、未解決の謎めいた殺人事件の話。そして、桜川さんの鮮やかな推理。…これ全部、登場人物のひとりが書いた小説だったとしたら、どうしましょう?シリーズ完結直前、大団円は迎えられるのでしょうか!?大河ドラマに朝の連続テレビ小説にトレンディドラマと名推理。いつもどおりのようで、少し違う気がする第8弾!
著者等紹介
鯨統一郎[クジラトウイチロウ]
1998年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
39
相変わらず、昭和ネタが濃い。「そーいえばあったな」と「へぇーそーなんだ」っていうくり返し。推理がどうでも良くなった2020/12/26
Norico
18
桜川東子さんとヤクドシトリオのシリーズ。今回も昭和のテレビドラマうんちくがたっぷり。2019/11/14
LUNE MER
17
今回は二編収録。このシリーズにしてはずいぶん少ない本数だと感じたところ、実は……。という作者の仕掛けがあったことが判明し、そのメタな伏線にビックリ。これは後でこじつけたものではなく、シリーズ当初から意図してないと出来ない仕掛けではなかろうか。作中のトリック自体は正直仰反るようなものではなかったのだが、シリーズ特有の軽妙な会話の展開、合いの手が今回も絶妙で、ポンポン出てくる懐かしのテレビドラマのネタがかなりツボで、若い人は楽しさ半減かも?と思いながら楽しませていただきました。2020/09/05
ミド
9
前回の衝撃のラスト(忘れてた!)により終了したと思われたヤクドシトリオがあっさりと復活してしまった。なるほどそういうことか。「いう」を「ゆう」と表記してあるのはわざとなのか。かなり目立っていたけれど今までもそうだったっけ?書き手の変化を表している?もはや推理はおまけで懐かし話に自分も加わりながら楽しみました。朝ドラ脇役でスターといえば仲間由紀恵でしょう。一番最後の広告のページが衝撃でした。このタイトルで最終巻ではないのか。2019/12/26
tetsubun1000mg
9
バーに集まったいつもの客が、ある事件をネタに推理を働かせると見せて、懐かしいテレビ番組と出演者の話を延々と続けていくし、その脱線ぶりが面白い。 事件のことはどうでも良くなってしまうが、登場人物のキャラクターと、やりとりが面白いのでずーっと読んでいられる。 タイトル通り「テレビドラマよ永遠に」の展開でした。2019/12/24