内容説明
実力派女性作家集団による書下ろしテーマ・アンソロジー。今回は甘美で不穏。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
220
図書館で装丁が気に入り、何となく手に取って借りて帰った本。アミの会(仮)は知らなかった。同会のアンソロジー六作目との事。短編6編収録。近藤史恵の名があったので期待したが収録作は「ホテル・カイザリン」で既読だった。既読分も再読し、6編読んだが、やはり近藤史恵作が頭ひとつ抜けている感じ。アンソロジーとしては全体的にバランスが取れており悪くはない。機会があったら同会の他のアンソロジーも読んでみようと思います。2024/06/11
いつでも母さん
210
アミの会(仮)の最新刊。待っていました。今回は噓と約束。「破られない約束はない。ばれなければ噓ではない。」なんてそそられる帯なんでしょう。破られない・・ばれない・・どちらにしても相手がいるよね。自分の中で自分に決めた約束や自分についた噓はあるけれど。ここには優しい噓や忘れない約束があった。このみは松村さん『自転車坂』松尾さん『パスタ君』矢崎さん『青は赤、金は緑』もう次も楽しみだ。2019/05/16
モルク
163
アミの会による7作目。今回は6人の作家さんによる嘘と約束にまつわるアンソロジー。ゲストはいない。そして毎回の隠れワード、今回は「赤」かな。他の言葉が思い浮かばない。ミステリー仕立てになっているものも多く楽しめる。「自転車事故」「効き目の遅い薬」が好き。女流作家さんが好きで、読む機会も多いのだが、お気に入り作家さんはもちろんのこと、読んだことはあってもふだんあまり手に取ったことのない作家さんの作品と出会えることも嬉しい。安定のアミの会のアンソロジーである。2019/12/31
machi☺︎︎゛
135
自己防衛のための嘘、相手の事を思いやっての嘘、悪意のある嘘、さまざまな嘘の先にある約束。そんな話がつまったアンソロジー。初読み作家さんもいたけれど全部面白かった。そしてその後の話も読みたくなった。2021/12/21
うどん
127
全部良かったです。特に最近猫を飼い始めたので矢崎さんの話を興味深く読ませて頂きました。2019/06/18