出版社内容情報
吉永南央[ヨシナガ ナオ]
内容説明
働かず、ひたすら酒代をせびる父から逃げるため、泥酔した父の前に農薬の小瓶をおいた青年・聖人。家から逃げ出した彼の前に現れた黒ずくめの女性・日和満。自らをヒワマンと呼ぶ彼女から旅の同行を頼まれた聖人は、ヒワマンとともに一度、家に戻るのだが…。仕事、親の介護、熟年離婚、そして日本という国が抱える病。人生の綻びに戸惑い、今に苦悩する人々が、ふとしたきっかけで、ヒワマンと出会い、新たな希望を見いだす様を描く、新次元のミステリ!
著者等紹介
吉永南央[ヨシナガナオ]
1964年埼玉県生まれ。2004年「紅雲町のお草」で第43回オール讀物推理小説新人賞を受賞。’08年、同作を含む短編集『紅雲町ものがたり』で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
98
連作短編集。殺人日和が一番良かった。ただよくわからない終わり方もあり???。2017/12/03
み
25
う〜ん、この作家さんの作品は苦手なのも…、今作は苦手でした。政治に対するメッセージなのでしょうが、理解能力が足らず、ちと残念^^;2016/10/23
むう
24
図書館新刊コーナーでカバー絵に釣られた初読み作家さんモノ、お正月用ストックの1冊です。6つの短編毎に別のバイプレーヤーの視線を通じて、本作主人公のユニークさを描写するという手法は、白河三兎さん「田嶋春にはなりたくない」に類似してますが、残念ながら本作の方は、かの田嶋春ほどには強烈さを描き切れておらず、6本のストーリーも原発や安保法へのアンチだったり、熟年夫婦の倦怠期だったりと全体に通じる主軸を欠き、いったい著者は何を書きたかったのかしら?? かなり辛口になっちゃいました(^◇^;)、ファンの方すいません☆2017/01/14
かおりん
18
日和満(ひわみちる)は不思議な雰囲気をもち、様々な事件に関わる。ナーイスという口ぐせだけは印象に残るが、話の内容は頭に残らなかった。酒代をせびる父から逃げようとする青年の話でまだ読みやすかったけど…2017/05/19
こうちゃ
17
☆3 離婚、出世、殺人……。人生の綻びに戸惑い、苦悩する人々が、ふとしたきっかけで出会った黒ずくめの女性・日和満。自らをヒワマンと呼ぶ彼女と出会った5人が、新たな希望を見いだ様を描くミステリ連作短編集。著者の[紅雲町珈琲屋こよみ]の人情劇が好きだったので読んでみた。人間ドラマは期待通りだし、ヒワマンのキャラも面白いと思うんだけど、なんだか政治色の強さにう~ん!?ってなってしまう。私が疎いだけなのかな~?2016/10/14