出版社内容情報
高部務[タカベ ツトム]
内容説明
1970年―新宿。ナポレオンヘアのフーテン族、深夜営業のジャズ喫茶、東口のグリーンハウス…。強烈なカルチャーとの出会いが、大学生の僕の価値観を変えた!アラウンド’70の新宿を憶う昔懐かしい7つの青春小説。
著者等紹介
高部務[タカベツトム]
1950年山梨県生まれ。新聞記者、雑誌記者などを経て、フリーのジャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あじ
43
70年当時の新宿を舞台にした小説。実在した歌声喫茶やゴーゴー喫茶、著名人たちの名を頻繁に多用し、「新宿」を形成していたサブカルの空気を醸し出している。主人公はフーテン詩人の若者。路上で詩集を売って暮らしている。そこに例のごとくシャバ代をむしり取ろうとするお兄さんや、家出娘、出入りする雀荘仲間などが絡んでくる。最終章には俳優Oの記述が…。その事もあり忘れられない小説にはなったが、個人的嗜好としては退廃的で危険な匂いを嗅ぎたかった。あの頃を生きた方には、少なからず喜びを与えるだろう。私には退屈さの方が勝った。2016/10/16
ジョーさん
1
新宿の懐かしい風景。まさか沖と日置が登場するとは思わなかった。1970年は上京した年。住んだのは新宿区。2021/01/16