緋色の楽譜〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488013370
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

長い眠りからさめたリストの自筆の総譜。その演奏を聴いた天才ピアニストにして豊かな共感覚の持ち主サラ・ダルビーは、母から譲り受けたペンダントに刻まれているものと寸分違わぬモノグラムが目の前に浮かぶのを見た。さらに続いて現れた衝撃的な一篇の詩が、サラを嵐のただ中に投げ込む。何者かがリストの楽譜を奪おうと、サラの命を執拗に狙う。エンデに続く現代ドイツ文学の旗手が贈る、きらびやかな謎と音楽に満ちたミステリ。

内容説明

百二十四年の眠りからさめたフランツ・リストの自筆の楽譜。演奏されたその曲を聴いた若き美貌の天才ピアニスト、サラ・ダルビーは光輝くシンボルが目の前に浮かぶのを見た。それは、サラが母から譲り受けたペンダントに刻まれているものと寸分違わぬモノグラム。そのモノグラムが、続いて現れた一篇の詩が、サラを嵐のただ中に投げ込んだ。何者かがホテルの部屋を荒らしてリストの楽譜を奪い、サラの命を執拗に狙う。謎を解く鍵はサラが見たリストの詩のなかに。ミヒャエル・エンデに続く現代ドイツ文学の旗手が贈る、時空を超えた破天荒で壮大なミステリ。

著者等紹介

イーザウ,ラルフ[イーザウ,ラルフ][Isau,Ralf]
1956年ベルリン生まれ。コンピューター関連の仕事の傍ら、物語を書き始める。“ネシャン・サーガ”三部作で人気作家に。続いて発表した『盗まれた記憶の博物館』では、ドイツ児童書界でもっとも権威あるブックステフーダー賞を受賞

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。ドイツ文学翻訳家。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、新潟大学講師を経て和光大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

38
[絶対音感]に価値をあんまり感じないレベルの私、この本を手に取り期待するものが高すぎたせいもあってか、上巻を終わった時点ではさほどに面白味得られず。筆者初読み・・イントロからロマン楽派の香り高いトリビュートが次々と登場。しかし、ヒロイン「美貌のピアニスト」サラの魅力が今一つ。そしてストーカー?ヤーニンの性格が掴めない。彼女に惹かれているのか、歴史的重大事に取りつかれているのか?小道具のお陰で欧州近代の旅をしている情感あれども、何で燃えないんだろう。確かに闇より響く執拗な暗黒声はあるけど怖さがないんだよ!2016/02/28

巨峰

30
音楽を色とりどりの形や模様でみることができるという共感覚の持ち主である世界的ピアニストであるサラ。リストの音楽に隠された共感覚者だけがわかるメッセージを巡る国際的な陰謀に巻き込まれる。19世紀のヨーロッパの輝かしい音楽の時代とその影響力をひしひしと感じる。サラは、自覚はないものの、音楽という神に繋がる巫女のような存在かもしれないと思った。下巻が楽しみです。2012/11/09

25
フランツ・リストの末裔であると思われる共感覚をもつピアノ奏者のサラ。彼女は新たに発見されたリストの楽曲をオーケストラが演奏する場に招待される。その楽曲から、彼女は共感覚を通して「緋色の楽譜」を見つけるためのリストからのメッセージを受け取る。緋色の楽譜とは、「力の音」を守り、その力で人間を操る秘密結社・ファルベンラウシャーに伝わっていた「音の奥義」の楽譜。メッセージを受け取ったためにファルベンラウシャーから追われることになったサラは、メッセージの謎を解き明かしながらどんどん緋色の楽譜に近づいていく。物語の→2021/03/17

みこと

9
本家は読んだことないがイメージとして「ダ・ヴィンチコード」のリスト版といった感じ。音が映像として認識できる共感覚者に向けた音楽家、リストのメッセージ。世界史やヨーロッパの地名に明るくないのでスラスラとは読めないのがもどかしいけどぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまった。謎解きと冒険と世界の行く末までが絡んできて面白い!早く下巻が読みたい~!2012/12/17

りか

8
フランツ・リストの末裔(上巻では未確定)で共感覚をもち音を操る力もある主人公の美人ピアニスト♪サラが、リストの残した“緋色の楽譜”を探して奔走するなか、秘密結社ファルベンラウシャーに狙われるはめに…設定違いで似たようなお話はたくさんありますが…そんな中でも、面白く読み進められる良品かと思われます。このまま下巻のlastまで裏切らないでくれると良いのですが…^^;2012/10/15

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