代書屋ミクラ すごろく巡礼

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334911034
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



松崎有理[マツザキ ユウリ]

内容説明

北の街にすむ学術論文執筆代行業者「代書屋」ミクラは、ひそかに想いを寄せる若い助教の研究室を訪ねる。しかし彼女は消えていた。すわ失踪、と思うもじつは、研究の詰めの調査のために南の巡礼の島・辺路島に向かったらしい。はかなげでほうっておけない、だから愛しい助教。彼女の研究はしあわせの正体を心理学的に解明すること。手がかりは助教の残した意味不明の走り書きのみ。ミクラは愛車・彗星号を質入れした旅費で辺路島へ向かった。島では優勝者がしあわせになれるという春祭り、別名・すごろく祭りがはじまる。果たしてミクラにできるのか、全島を舞台とした巨大すごろくに、人間駒となって参加して、助教を探しだすことが―しあわせになることが。

著者等紹介

松崎有理[マツザキユウリ]
1972年茨城県生まれ。東北大学理学部卒。2010年「あがり」で第1回創元SF短編賞を受賞。同作を含む短編集『あがり』を’11年に刊行し、デビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆかーん

68
代書屋というタイトルにも関わらず、そんな話が全く感じられないシリーズ2巻目。1巻目では、女性に振られてばかりの残念なミクラさんでしたが、今回は愛する助教を手伝うために、春に行われるすごろく祭りに参加する決意を胸に、頼もしい姿を見せてくれます!島民の人たちとの出会いをきっかけに、人として成長し幸せになろうとするミクラさん。今度こそ助教と恋仲になれるのかと思いいましたが、現実はそんなに甘くないのですね…。共に旅した代参屋の好意が分からず、助教に気づいてもらえず、失恋ばかりの人生を送るミクラさんなのでした。2016/11/25

(*'ω' *)@k_s

57
市立図書~学術論文代筆業“代筆屋”ミクラが、研究のために旅立った助教を探しに、はるばる辺路島という島へと向かう珍道中(笑)~着いた辺路島では年に一度の“すごろく祭り”が開かれ、島全体が一つのすごろくとなり、お遍路する。すごろくだから、ふりだしに戻るし、1回休むし、2倍進んだりする(*´艸`)設定が面白いですな~✨すごろくの上がりに必要なのは“知識”と“技術”と“相”、勝者には“しあわせ”が贈られる。これ系の本を読んでいつも思うこと、『幸せはすぐそこにある』気付きなよ~も~( ´∀`)σ)Д`)2021/08/15

hirune

44
ミクラがかけられたのって 女性を見る目が曇る呪いではないのかしら??今回も振られるというよりは 相手にさえされてなかったですね〜^^;それはともあれ、すごろくで競う祭りって面白いですね!グループ参加が可能なら出てみたいくらいです♪2018/08/01

むつぞー

44
「代書屋のミクラ」シリーズの新刊。 タイトルの『すごろく巡礼』って何?と思っていたら、まさにタイトルとおり島全体をすごろくに見立てた祭りへの参加でした。 この祭り楽しそうだなぁ~。 その祭りの様子と、そして助教を見つけることはできるのか?と楽しく読むことができました。 祭りにの中で出会う人々、そして問いかけられる謎もなかなか考え深いものでしたね。 しかしミクラくん。君のは呪いのせいというより、絶対他の理由というか君自身によるものだと思いますよ。2016/08/07

miroku

24
今回は長編。かつ、ミクラの代筆話ではない。ミクラという主人公の魅力を前面に押し出した作品。・・・と言うか、いわゆるシリーズものっぽくなってきた。2016/10/11

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