内容説明
あのオルゴールは呪われている。命が惜しければ手を出すな。天才的修復師・雪永鋼のもとに持ち込まれたものは、壊れたオルゴール、忘れられていた手紙、隠された真実。そして、謎めいた遺産と脅迫状。清廉な筆致で静かな感動を呼ぶ、傑作本格推理。
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年、愛知県生まれ。1981年、「帰郷」が星新一ショートショート・コンテストで優秀作に選ばれる。1990年、『僕の殺人』で単行本デビュー。2005年、『黄金蝶ひとり』で第二十一回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuna Ioki☆
50
1214-417-8 雪永の妻の名前がラスト近くまで明かされないのはそういうことかあ。なんとなく○月にしては強引さがないなとは思っていたけれど、年をとったせいかなと思っていたらそういうことでしたか。だったらカフェ開店とか当然だなあ。個人的には「雨だれ」が好み。オルゴールが流れるおしゃれなカフェに行ってみたい。2015/10/03
あおでん@やさどく管理人
28
【第8回やさどく】「レストア」の続編。今作では鋼が結婚しており、前作より積極的に人と関わろうとしている。それでも、彼の行動の根底にあるのは、他人を傷つけたくない、他人が傷つけてほしくないという優しい思い。オルゴール修復師という仕事と雰囲気が合っている。2016/09/17
蒼
25
前作を読んだ記憶はあるが内容はすっぽり消えていて、登場人物にこの人ってと首を捻りつつもオルゴールにまつわる謎と、雪永の出自にさす陰にどうなっちゃうの?と興味は薄れなかった。芝犬とのミックスとの設定のワンコちゃん、そのたたずまいはどうしてもラブラドールを彷彿としてしまった。2021/08/15
よしりん
24
シリーズ物だったようで…読んでないのかここに登録前に読んだけど忘れてるのかわからないまま読んだ。いろいろわからない部分もあったけどそれを差し引いても楽しめた。2021/12/04
ミーホ
21
《レストア》オルゴール修復師、雪永鋼シリーズ2作目。オルゴールに纏わる短編集。1話目「子犬のワルツ」はペットのアンソロジーで既読。出てくるオルゴールに秘められた様々な思いが、事件や謎を連れてくるお話。オルゴールに全く興味がないのにスルスルとこのシチュエーションに入り込めるのはさすが。Twitterの情報と、何回かサインを頂いた時の印象でしかないけど、どうしても太田先生と奥様をこの感じのいい夫婦に重ねて読んでしまうなー。ワンちゃんもいるし。後半でブラックタンのミニチュアダックスが出てきて『ふふふ』となった。2015/08/30
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- 和書
- ツクヨミー秘された神