内容説明
沖縄本島北部の法テラスに派遣されてきた弁護士・阿礼沙英子。オジィオバァの方言通訳を命じられた事務員の大城を従え、縁もゆかりもない琉球の地で、厄介な民事事件を率直すぎる発言で一刀両断にします!
著者等紹介
友井羊[トモイヒツジ]
1981年、群馬県生まれ。國學院大學文学部卒。2011年、『僕はお父さんを訴えます』で第10回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞。2014年、『ボランティアバスで行こう!』が「SRの会」が選ぶ2013年ベストミステリーの国内第1位に選ばれ、注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
122
連作短編集。沖縄を舞台にした弁護士モノ。沖縄ならではの問題もチラホラ。モアイと誘拐のなんかがイイ感じ。2015/06/21
みっちゃん
111
次から次へと繰り出される沖縄グルメがとにかく美味しそう!鉄面皮の下に熱い正義感を秘めた敏腕弁護士さえこと、依頼人を安心させる人懐こい助手の大城君の絶妙コンビが様々な事件を解決。デビュー作【僕はお父さんを訴えます】のヒリヒリ感は鳴りを潜めているが、無力な子供を苦しめる身勝手な大人への怒りと悲しみは変わっていない。東京の大手事務所のエースだったという紗英子の過去が気になる。2016/02/21
みかん🍊
95
沖縄の法テラスに派遣されてきた沙英子は東京の大手弁護士事務所でエースだった敏腕弁護士、お人好しで年寄りや子供からも信頼される大城を助手に数々の沖縄ならではの事件を解決していく、依頼人の為に理不尽な相手にズバッと叱り飛ばす沙英子は気風が良くカッコいい、ボランティアバス~の様なあっと驚く仕掛けはなかったけどほのぼの温かい作品でした。しかし沖縄の方言は通訳がないと分からない。2015/10/27
だんじろー
91
やっぱり友井さん、面白いわ。舞台設定といいキャラ設定といい、申し分なし。おまけに沖縄の独特な風習やグルメ情報も抜かりなく、バラエティに富んだ良質のエンタメに仕上げているところはさすが。事あるごとに「沖縄人嫌い」と憎まれ口を叩きながらも、お釣りが出るくらいにしっかりと仕事をこなす沙英子の“男気”が何とも爽快でカッコいい。通訳と調査担当の大城のとぼけ具合、やり手なのに噂好きの西村女史もいい味出している。2016/09/10
ゆみねこ
78
友井さん、久しぶりに読みました。沖縄の法テラスに持ち込まれる問題を解決する阿礼沙英子弁護士、語り手は助手の大城くん。沖縄ならではの問題もあり、とても興味深く面白かったです。2017/03/26